春になり、花粉や、黄砂、PM2.5などの粒子状物質などが気になってくる季節になりました。
車の中も、エアコンフィルターがあるとはいえ、やはり空気はキレイに保ちたいものですよね。
そこで今回、ソーラーパネルで駆動する空気清浄機「Teyimo車用空気清浄機」を入手しましたので、レビューをしたいと思います。
購入
今回はAmazonで購入。車載用の空気清浄機の相場は安くても1万円前後が主流なのですが、こちらの商品は5,000円以下で購入ができます。
開封
外箱はこんな感じです。見ての通り、全く化粧っ気のない真っ白な箱に入って届きました。製造は中国製です。
開封してみます。ビニール袋でシュリンクされた電化製品というのも、日本ではなかなか珍しいですね。中国ではよくある梱包なのでしょうか?
付属品などを箱から取り出して並べてみました。
かなり日本語訳の怪しい取扱説明書、滑り止めのゲル素材マット、清掃用のブラシ、12Vシガーソケット用のUSB変換アダプタ、USB電源ケーブル、フレグランスの錠剤が入っています。
付属のUSBケーブルは良くある丸型の電源コネクタで出力します。長さは1m程度しかないので、車内での取り回しにはちょっと足りないかな?といった印象です。
せめてUSBminiケーブルとかだったら、ケーブルだけ長いものを購入して使えたのですが…
とはいってもソーラーパネル・充電池が付いており、電源ケーブルなしでも動く製品ですので、車内の設置位置の制限はあまり考えなくてもいいのがこの製品の良いところです。
空気清浄機の吹き出し口に置くタイプの錠剤型フレグランス。
日本人には発音できない謎のカタカナ「ツャイニーペリー」が一体全体何を意味するのか全く分かりませんが、開けて嗅いでみると歯磨き粉のようなミント系の香りがしました。
ただ、どう臭っても歯磨き粉にしか感じられない香りなので、私は使っていません。
空気清浄機自体の作りはとても良く、それなりに高級感のあるデザインに仕上がっています。サイズはけっこう大きめで、縦の長さが15cm程度、横幅が10cm程度です。
風量はそこそこ強く、吹き出し口に手をかざすと、ひんやりとした空気が出てきているのがはっきりとわかります。
上のソーラーパネルが付いた白い部分は、後ろ側にスライドするようになっており、これによって風量を調節する仕組みのようです。後ろに下げたほうが風量が多くなります。
また、この状態だと、ボタン類が出てくるので、より押しやすくなります(スライドしない状態でもボタンは押せます)。
ボタンはマウスのようなカチッとしたクリック感のあるタイプで、右のボタンが運転・モード切り替えボタン、左が運転中の本体LEDのオン/オフボタンとなっています。
基本的には右の運転ボタンしか使わないので、迷うこともないでしょう。
ただボタンの英語、"MODEL"じゃなくて"MODE"な気がするんですが… まあ細かい所に突っ込んだら負けということで。
ボタンの上にある中央の凹みには、先ほどのフレグランス錠剤が入るようになっています。簡単な構造なので、市販の揮発系フレグランスを綿などに染み込ませて置いても同じような効果が得られるでしょう。
付属の説明書にある、空気清浄機の運転に関するページによると、
・青色LEDは、車に合わせて起動し、駐車2分後に運転停止
・赤色LEDは、常時運転
・緑色LEDは、車に合わせて起動し、駐車後10分間マイナスイオン排出運転ののち停止
ということのようで、マイナスイオンはSHARPのプラズマクラスター技術を使用している、と別のページに書いてありました。
本当にSHARPのプラズマクラスターが出ているのかを調べる方法は無いので(というかそもそも私自身がプラズマクラスターの効果に懐疑的なので)、私は緑色LEDのモードについては使うことはないでしょう。
青色LEDの「車に合わせて起動、駐車後停止」というのも、電源への充電状態で判断しているのかなとも思ったのですが、そうするとソーラーパネルのみでの使用時が動作しないことになってしまうので、疑問に思い色々設置条件を変えたりして調べてみたところ、どうやら本体の中に振動センサーが入っていて、車が動いて、段差や路面などで揺れたりするときに、空気清浄機が起動するようになっているようです。
説明書にある「異常に滑らかな道で運転したら、空気清浄機が断続的に作業して、これは正常な現象です」という一文も、おかしな日本語もあいまって、全く理解できなかったのですが、この発見でピンと来ましたね。
つまり「振動の少ない平らな道をずっと走っていると、空気清浄機内の振動センサーが反応しないため、動作が切れたり続いたりすることがあるが、正常です」ということですね。
赤色LEDの常時運転は、振動センサーに関係なく、ソーラーパネルからの給電・USBアダプタからの給電・本体内のバッテリー(1200mAh)が続く限り運転し続けるモード(ただし8時間後に自動で電源OFF)です。
駐車中も運転させたい場合などは、こちらのモードのほうがいいでしょう。ダッシュボードなど、太陽光が良く当たる場所なら特に効果的だと思います。
設置
いよいよ車内に設置してみようと思います。
ただ、空気清浄機に付属のケーブルがご覧の通りかなり短いうえ、私の車にはダッシュボードにすでにオゾン式の空気清浄機が鎮座しているため、どこに設置するかは多少迷いました。
一つはリアハッチにあるトノカバーに設置する方法。
この方法だと、ケーブルが要らない上、太陽光による充電も効率的に行うことができます(スモークガラスなので、ダッシュボード設置より多少は発電力が落ちると思いますが)。
外から見るとこんな感じです。LEDが目立つかなーと思ったのですが、スモークガラスによってほぼLEDの明りがカットされて、後ろから見ても全くわかりませんでした。
この方法であれば、どのような車種でもポンと置くだけで設置できるので簡単なうえ、不要な時はすぐに取り外しできるので便利ですね。
もう一つの方法は助手席下への設置です。
この場合、電源は助手席足元にあるヒューズボックスから取ることが出来るので、夜間や太陽光の当たらないときでも問題なく運転できるようになります。
今回はこちらの方法を使ってみました。
すでにヒューズボックス電源からは、レーダー探知機とテルモのオゾン式空気清浄機の電源を取っているので一杯だったのですが、どれもほとんど電力を喰っていないはずと判断し、ちょっと無茶をしました。
本当は三連シガーソケットアダプタを使うべきなのでしょうが、買いに行くのも面倒だったので、2個口のソケットを重連し、強制的に3個口で使っています(真似しないで下さい)。
アクセサリー電源なのでバッテリー上がりの心配はないのですが、ショートなどが少し心配なので、そのうち3連シガーソケットに取り替える予定です。
助手席下に設置した状態。助手席は目一杯後ろに下げた状態で撮影していますが、それでもスペースの都合上、空気清浄機は横向きにおいています。
配線はステップガードの下を通して座席の下から取り出して見えないようにしました。
多少ケーブルに余裕を持たせて、設置位置の変更や取り外しなどがし易いようにしてあります。
助手席を元の位置に戻した状態で撮影しました。
普通の人であればまず足が空気清浄機に当たることはありません。
夜間はLEDがけっこう明るく光るので、運転席からも空気清浄機の運転状態の把握がし易いのも、良かった点のひとつです。
また、思ったよりも太陽光がパネルに当たっており、駐車中の充電にも期待できそうですね。
まとめ
国内で販売されている空気清浄機の半額程度と格安ながら、しっかりとした空気清浄能力がある製品で、動作に関するモードが充実しているのも、他の空気清浄機に比べて優れていると思います。
ただ、説明書の日本語訳が不十分で理解しがたい部分があること、付属のケーブルが短いことなどは多少不満に感じました。
良いところは、振動センサーが搭載されているという点。これがとても便利で、いちいちボタンを押して起動させなくても車の運転中は動作し続けるというのはいいアイデアですね。
また、他の空気清浄機は基本的に電源ケーブルを接続することが前提のものばかりですが、こちらの商品はケーブル無しでもソーラーパネル発電と内部バッテリーによって動作するというのが便利です。配線などが面倒な人でもダッシュボードやリアなどに置くだけで、面倒がないのも他社にないメリットだと思いました。