CX-5だけでなく、最近の魂動デザイン全般のマツダ車に共通することなのですが、インテリアにおいて収納よりデザインが優先されていることもあり、車内にゴミ箱がちょうどよく収まるスペースがありません。
車内にゴミ箱が無くてもいい、という方もいるかもしれませんが、私の場合は長距離を走ることも多く、車内で飲食をすることもあるので、ゴミ箱が無いと結構困ってしまいます。
最近はコンビニも外にゴミ箱を置かない店が増えましたので、ゴミが出た時にすぐ捨てる、というのもなかなか難しくなってきています。
これまで市販の車内用ゴミ箱をいろいろと試してきてはいるのですが、どれもしっくりくるものがありませんでした。
しかし、今回トヨタ純正部品にセンターコンソールパネル横に取り付けられる「クリーンボックスEX」というものがあると知り、「これならばCX-5にちょうどいいんじゃないか?」と思い立ち、多少バクチではありますが買ってみました。
クリーンボックスEXについて
マツダはどの車種においても純正アクセサリーとしての「ゴミ箱(ダストボックス)」は用意されていませんが、そこはさすが天下のトヨタ様、高級車を中心として車内用ゴミ箱がラインアップされています。
クラウン、ランドクルーザー、FJクルーザー、ハリアーなどに設定されている「クリーンボックスEX」というのがそれです。平行四辺形のような形をしています。
似たような商品に、四角形の「クリーンボックスEX」というのもありますが、製品として新しいのはどうやら前者のようです。
どちらもセンターコンソールのサイドパネルに穴を開けてネジで固定するタイプで、ゴミ箱部分を簡単に取り外して中のゴミをそのまま捨てられるのが特徴となっています。
価格は前者が8,000〜12,000円程度、後者が6,000円程度となっています。
ゴミ箱に1万円?と思う方が大半だと思いますが、実際そのようで、トヨタ純正アクセサリーの中でも、あまり売れていないようです。
購入・内容物
今回購入したのは210系クラウンロイヤル(S21#型)用のクリーンボックスEX(08480-30210-C0)。
ただ、型番はそれぞれ違えど、基本的にはゴミ箱本体は同一設計、車体に取り付ける部分のパーツが異なるだけのようで、それらの取り付け部品を使わず今回のように直接取り付けるのであれば、どれを買っても同じです。車種によってゴミ箱自体の設定色が異なるくらいでしょうか。
なので色の選択以外は一番安いものを買えば大丈夫だと思います。
内容物としてはゴミ箱(クリーンボックスEX)本体、ゴミ箱を保持するマウント、車種別の取り付け部品(ブラケット)・ネジ類、施工解説書・取扱説明書となっています。
クリーンボックスEXは助手席の足元右側に取り付けますので、同乗者の膝が当たる部分にシボ加工がしてあります。ただ、残念なことにニーレストパッドのようなクッション素材ではありません。
一番ハイグレードと思われるクラウン用ですらこれなので、ここも全車種共通のようです。
あと全体的に樹脂感が強いですね。このへんの素材感は、もうちょっと頑張ってほしかった部分です。
ちなみに、これまではカー用品店で売っている汎用品(フェイクレザーのよくあるゴミ箱)を面ファスナーで助手席足元に取り付けていました。
位置的にはまあまあ使いやすかったのですが、付けたままだと助手席シートの可動範囲が制限される・捨てたゴミが丸見え・暑くなってくると面ファスナーの両面テープが剥がれる…など、いろいろと問題がありました。
同乗者からの評判もあまりよくなかったです(単純に邪魔とのこと)。
CX-5に取り付け
クリーンボックスEXの取り付けを行っていきます。
今回、クラウン用のブラケットは使用しませんので、ブラケットを取り付ける用のネジ穴に合わせて千枚通しで目星を付けておきます。
写真のように、助手席側ニーレストパッドの先端部分の真下あたりがちょうどシートスライドとグローブボックスに干渉しない位置でした。
ドリルドライバでサイドパネルに穴を開けていきます。本来この位置に入るのはM6のトラスネジなので、直径5.5mmの樹脂用ドリルビットを使用しました。
サイドパネルはかなり薄いので、貫通時センターコンソールの中を傷つけないように注意してください。
マウントの下部分は固定されないので、気休めに裏面に両面テープを貼っておきました(3M粗面素材用・超強力両面テープを使用)。
あとは付属のM6ネジで固定します。また、念のためにコンソールパネル裏に手を突っ込んで適当に用意したナットで固定しておきます。
この時、マウントを取り付けた段階で、助手席シートを一番前までスライドさせて、ぶつからないことを確認しました。
これで取り付け完了です。
レビュー
ゴミ箱の蓋は左開きで、開けやすいようにツマミが付いています。開閉時は内部のダンパーによって滑らかに動作します。
容量はかなり小さく、350mlのアルミ缶2本程度が収まり、容積としては1Lあるかないかといったところです。なので、大量のゴミを出すような方には向いていないかもしれません。
通常は、ゴミ箱正面に付いている「LOCK」スイッチを上にした状態で使用します。ゴミ捨て時など、取り外すときはスイッチを下にスライドさせると、ゴミ箱を固定しているロックが外れゴミ箱がガポッと外れるようになっています。
取り付け位置的には助手席シートにも干渉しませんし、グローブボックスを開く動作にも支障ありません。車中泊などで前席シートを一番前に出しても、いちいちゴミ箱を取り外さなくても良さそうです。
取り付け後全景はこんな感じです。個人的には後付け感が薄く、CX-5の内装ともマッチしていてしっくり来ています。
「ゴミ箱」という部品として見ると、価格としてはかなり高い部類ではありますが、これでやっとゴミ箱探しをしなくてすむようになるのでとても満足しています。