例年からするとまだちょっと早いのですが、CX-5のスタッドレスタイヤをサマータイヤに履き替えることにしました。
そこで、せっかく重たいホイール・タイヤを外すのだから、ついでに普段できないことを…ということで、純正アクセサリーにも掲載されているブレーキキャリパーの塗装を自分で行うことにしました。
結果、大満足の出来栄えになりましたよ。
スタッドレスタイヤ
もともと納車時に付いていたのがこちら。
ダンロップ・ウィンターマックス2です。サイズは17インチ。
契約時の記事にも書きましたが、こちらは4本セットでサービスでつけてもらったものです。
ホイールはダンロップのアルミホイール、AIRNOVA SB10が付いています。とはいえ、そこまで高グレードのものではなく、あくまで中国製のホイールをダンロップが販売しているだけなので見た目も価格もそれなりのものです。
ただ、カラーもCX-5のマシーングレーメタリックにあったものですし、特に不満はありません。スポークの形状が特殊で洗車しにくいことくらいでしょうか。
ウィンターマックス2はダンロップのフラッグシップスタッドレスタイヤで、1シーズン使ってみて、こちらも特に性能に不満はありませんでした。
個人的にはデミオの時に使っていたアイスガード5が良かった経験からYOKOHAMA推しだったので、できればアイスガード6がよかったなあ、と納車時は思っていたのですが、ダンロップのスタッドレスタイヤも最近は性能が良くなっており、北海道のような豪雪・寒冷地でも問題なく冬を越せました。
凍結した高速道路やアップダウンのきつい峠道でも操縦性が失われることもありませんでしたし、ドライでもウェットでも静粛性がそれなりに高いので良かったです。
一冬の間に4500km走行しましたが、溝の減り・ゴムの硬化もほとんどなかったのであと3、4シーズンは使用できると思っています。
あとはファルネセンゴムによる保管中の硬化防止性能に期待して、来シーズンを待ちたいところです。
サマータイヤ
サマータイヤはこちらのYOKOHAMA GEOLANDER G98。静粛性・快適性のためとホイールのデザインで17インチを選びましたが、17インチはYOKOHAMA GEOLANDER、19インチはTOYO PROXESが装着されるということも、私が17インチを選択した理由の一つです。
プロクセス同様、新車装着タイヤなのでYOKOHAMAのホームページには掲載されていませんが、グレード的にはGEOLANDER SUVと同等以下かと思います。
納車が12月でスタッドレスタイヤ装着だったため、こちらのタイヤで走行するのは納車から4ヶ月経って初めてです。
2019年の製品改良から17インチホイールのカラーがシルバーからメタリックグレーになりましたが、高級感が増しておりいい感じです。
タイヤ交換
タイヤ交換のジャッキアップには、デミオの時に使っていた油圧パンタグラフジャッキをCX-5でも使ってみました。
CX-5は乾燥重量が1.6t近くあるのに対してジャッキの耐荷重が1tだったのでちょっと不安でしたが、タイヤ1箇所ごとにそれぞれのジャッキポイントでジャッキアップすれば特に問題ありませんでした。
ただデミオに比べてCX-5は車高があるため、パンタグラフのほぼ最大伸張までリフトアップしないとタイヤが外れないのは誤算でした。
いつオイルが漏れてジャッキが壊れないか心配だったので、次回からはウマを購入して置こうと思います。
ブレーキキャリパー塗装
CX-5のブレーキキャリパー塗装は、アクセサリーカタログにも掲載されており、頼めばディーラーでもやってもらえます。
ただ、上の画像を見ればわかる通り、本体(塗料)が3,780円で合計が19,332円となっており、塗装にかかる作業工賃で16,000円弱払っている計算になります。
つまり自分で作業すれば16,000円が丸々浮きますから、タイヤ交換でホイールを取り外すついでのタイミングで、DIYでキャリパー塗装を行うことにしました。
必要なもの
塗料
ブレーキキャリパーはブレーキの制動熱が直接伝わる部分ですので、耐熱性を持った塗料を使う必要があります。
さらに、単なる耐熱塗料であればスプレータイプなどで安価なものもいくつかありましたが、ブレーキキャリパーは耐熱性だけでなく耐候性、耐サビ性なども必要です。
色々調べた結果、ミヤコ製の「ディーアップコート」がキャリパー塗装専用品で条件に合ったものだったので、こちらを使用することにしました。
価格は100mlで3,000円前後と、塗料としてはかなりお高めですが、安物を買って失敗したくなかったので…
カラーはレッド、ブルー、イエロー、シルバー、ゴールド、ブラックの6種類。
マツダのアクセサリーカタログではレッド、ブルー、ゴールドの3色だったので、その中から選ぶとして、一番マシーングレーメタリックに合う色は何だろう?と考えた結果、レッドを使用することに決めました。サイドからみた時に、差し色になって足元が引き立つ効果を期待したためです。最後までゴールドとも迷いましたが…
ブレーキクリーナー
塗装前のブレーキキャリパー清掃に使います。脱脂することで塗料の定着性を高める狙いもあります。ホームセンターなどで数百円で売っています。
ワイヤーブラシ
ブレーキキャリパーのサビ・汚れ落としに使いました。4ヶ月しか経ってないからしなくてもいいかな?と思っていましたが、ブラシで擦ると想像以上にススやカスが舞ったので、仕上がりを良くするために、綺麗に見えても行っておいた方がいいと思います。ホームセンター、カー用品店などに売っています。
筆
ディーアップコートには塗装用の平筆が一本付属していますが、若干大きいため広い面にはいいのですが細かい部分が塗りずらいです。
塗装用の丸筆・面相筆などを一本用意しておくと、仕上がりが綺麗になります。
ちなみに私は100円ショップで水彩画筆を買ったのですが、毛がなじみにくく非常に使いにくい思いをしたので、絶対に塗装用のものを買ったほうがいいです。
塗装作業
当然ですがまずタイヤを外します。今回私はやりませんでしたが、ジャッキアップした車体の下に頭・足などが入る作業である上、長時間ジャッキに負担をかける作業のため、ウマをかけることを推奨します。
次に、ワイヤーブラシでキャリパーについたサビ・汚れなどを大まかに落としておきます。
ブレーキクリーナーをキャリパーに噴射し、落としきれなかった汚れを取り除き、脱脂をします。ブレーキクリーナーは速乾性なので数分で乾きますが、気になる場合はさらにウエスなどで拭くと、より汚れも落ちます。
ディーアップコートを開封する前には、缶を良く振って攪拌しておきましょう。
また、開栓時、特に内蓋を取り外す時に、塗料が飛び散りやすいので注意してください。
塗装はなるべく厚塗りにならないように行います。キャリパーをどこまで塗るかはその人の中の線引きになりますが、私は前・横・下からみた時に見える部分は全て塗りました。ちなみにディーラーで行うキャリパーペイントは、ホイールをつけた時に外側から見える部分しか塗装してくれません。
また、2度塗りを行うとさらに仕上がりが綺麗になりますが、タイヤ脱着の関係上、私は全て1度塗りで作業を終えました。
フロントに比べてリアのブレーキキャリパーはブレーキディスクが小さいこともあり、小ぶりです。
順序的には、左フロント、左リア、車の向きを入れ替えて右リア、右フロントという順番で行ったのですが、右リアを塗装している時に、無慈悲にも通り雨が。
雨脚はそこまで強くなかったのでキャリパーが濡れることはありませんでしたが、外に出しておいたタイヤやら工具が雨でびしょびしょになってしましました。
塗料を車体の下に隠して、30分ほど室内に避難。
最後に右フロントのブレーキキャリパーを塗装して終了。
ちょっと失敗してブレーキパッドの裏面に塗料が付いてしまっていますが、これくらいなら問題ないでしょう。
使った塗料はキャリパー4個を1度塗りで約半分程度。この使用量であれば、2度塗りを行っても補修用の塗料は残りそうですね。
作業時間はホイールの脱着を含めて1本あたり30〜40分程度でした。
ホイールを取り付けた後、最後にホイールナットの締め付けトルクも4本分再度確認して作業終了です。
仕上がり
比べてみるとこんな感じです。
タイヤ交換もしてあるためホイールのパタンが違いますが、ちらっと隙間から見える赤色のキャリパーがセクシー!
今回ホイールナットもラグナットではなく、ドレスアップ目的で協栄産業のKICS LEGGDURA RACING M12xP1.5 鍛造ジュラルミンナットを使用しました(amazonアウトレット[箱汚れ]で6,000円で入手)。
カラーをホイールに合わせてガンメタにしたのですが、メタリックグレーのホイールとマッチしており気に入っています。
ジュラルミンナットについては軽量化の必要性や耐久性などで賛否両論ありますが、デミオの時も安物のジュラルミンナットを3年使用して特に異常はなかったので、日本製の本製品であれば大丈夫だと思っています。
完全に自己満足の世界ではありますが、モノクロ気味のマシーングレーメタリックのサイドビューも、こうして小さくレッドの差し色が入るだけでも違って見えますね。個人的にはかなり満足しています。
まとめ
実際今回自分で作業をしてみて、タイヤ・ホイールの取り外し・取り付け、キャリパーの塗装を4回繰り返すと考えたら、ディーラーで行う16,000円の工賃はそこまで高い金額でもないと感じました。
タイヤ交換というタイミングだったためこうして効率的に作業できましたが、ただ単にキャリパーペイントだけを目的としてタイヤの脱着を行うのであれば、かなりしんどかったかもしれません。
ただ作業自体はタイヤ交換ができれば難しいこともありませんし、塗装も専用の塗料を使えばそこまで技術が必要なものでもないので、誰にでもできると思います。
足元から他のCX-5と差をつけるキャリパーペイント、自分でやれば愛着もひと塩です!ぜひトライしてみてください。