【CX-5】野暮ったいルームミラーをExclusive Modeのフレームレスミラーに交換!

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CX-5(KF)は、グレードによる内外装の差別化が割と大きいと感じています。特に下位グレードのXD/XD Proactiveと、上位グレードのLパッケージの間には、内装のクオリティでかなり大きな差があります。

私が購入したグレードも下から2番目のXD Proactiveなので、出来るだけ内装のチープ感(とはいえ前に乗っていたデミオと比べればだいぶ豪華なのですが)を低減しようと色々手を加えています。

最近は、「こんなに上級グレードに近づけるために色々いじるくらいなら、最初からExclusive Modeを買っておけば良かったのでは…?」なんてことを考えてますが、こうやって自分で少しずつ手を加えていくのも、車いじりの醍醐味ということで自分に言い聞かせている毎日です。

さて今回は、Exclusive Mode装備の中から、純正のフレームレス自動防眩ミラーをチョイス。フレームレスミラーは、高級車では今や当たり前のように装備されていますが、CX-5では未だに最上位グレードの特別仕様車にしか設定がありません。これを交換すればちょっとは内装のグレードアップになるのでは?と考えた次第です。

というわけで、今回はCX-5の分厚いフレームが付いたモッサいルームミラーを、最上級モデルにのみ装備されているスマートなフレームレスミラーに交換してみました。

フレームレスミラーの選定・購入

CX-5では最上級グレードの特別仕様車(Exclusive Mode)にのみ装備されているフレームレスミラーですが、マツダの他の上位車種、アテンザ(Mazda6)やCX-8ではLパッケージ、最近ではMazda3でもLパッケージと特別仕様車に標準装備されています。

このことから、CX-5でも次回の製品改良(2020年次改良)からLパッケージにもフレームレスミラーが装着される可能性は高そうですね。

さて、現在ディーラーを介さずに購入できるフレームレスミラーは、アテンザなどに使用されているGSK5-69-220と、CX-8などに使用されているTN43-69-220の2種類あります。

車種的に考えてCX-5に付いているのは後者なのですが、どちらもMade in USAで、コネクタやミラーの形状も同じなので、両者の違いは恐らくありません(少なくとも写真と現物で見比べた限りは同一でした)。

ただ、価格は私が購入したときはTN43の方がGSK5よりも5000円以上安かったので、そちらを選択しました。モノタロウで購入する場合は土日祝日だと5%OFFのクーポンが発行されるのでお得です。

なお、今では両者の価格はほぼ同じになっているので、特に気にせず好きな方を買っていいと思います。

モノタロウと比べるとちょっとお高いですが、コネクタとハーネスがセットになったものも楽天市場などで売っています。

コネクタ購入

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普通に考えればポン付けできるはずのルームミラーですが、なぜか今ついているフレームありのミラーとフレームレスミラーは、自動防眩機能のためのコネクタの形状が異なっているようで、若干の配線加工が必要になります(純正18ピン、フレームレス10ピン)。フレームレスミラーはUSマツダ仕様なので色々と日本にはない便利装備のために10ピンあるのだとか…

作業自体は単純で、今車両に付いているコネクタを切って、フレームレスミラーに合ったコネクタに付け替える作業ですね。

新しいミラーと合致するこのコネクタは、住友電装025型10極TSシリーズFコネクタ 10P025K-SMTS-Fという商品で、配線専門店で送料を入れて700円くらいで購入できます。配線用のF端子も10本付属します。

 

必要工具

T20レンチ(ミラー根元のトルクスネジを外すのに必要)

電工ペンチ(細線用のものが良い。コネクタ交換・端子のカシメに使用)

ネジロック液(ロックタイト)(なくても良い。ミラーを固定するネジが振動で緩みやすいので緩み防止に使用)

内張り剥がし(ルームミラー裏にあるカバーを開けるときに使用。無ければ細いマイナスドライバーでも代用可能)

ショックノンテープ(スポンジテープ。余った配線のカバー内での防振・防音用に使用)

交換作業

フレームレスミラー概観

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さて、購入したのはマツダ純正部品のTN43-69-220。

もともとCX-5についていたフレーム付自動防眩ミラーと比べてみると、まずすぐに目につくのはミラーの形状の違い。

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CX-5装着品は逆台形ですが、フレームレスの方は台形になっていますね。

また、ミラー面積はやはりフレームレスはフレームがない分だけ広くなっており、すっきりとした印象を受けます。

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ミラー自体の厚さもかなり異なり、フレームレスミラーの方はかなりスマート。こうして2つを並べてみるとCX-5装着品の方の分厚さが際立ちます。

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コネクタはCX-5装着品がミラー本体にメス側を埋め込んであるのに対して、フレームレスはコネクタ配線が外に出ています。

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防眩(アンチグレア)機能の電源スイッチはCX-5装着品にはありませんが(常時ONの状態)、フレームレスには電源スイッチがミラー下部に付いており、電源状態を示すLED(オンで緑に点灯、デフォルト)も装備されています。スイッチ自体もゴムのような素材でできており、しっかりとしたクリック感もありかなりの高級感があります。

基本的に自動防眩機能をOFFにすることはあまりないと思いますが、夜間にルームランプを点灯するときなどに使用することもあるでしょう。

 

交換

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まずミラーの根元が収まっている、ミラー裏のカバーを外します。中央に内張剥がしやドライバーなどを突っ込んで、優しくこじると左右に割れてカパっと外れるかと思います。

外れたら支えがなくなってカバーは落ちますので、手でしっかりと抑えながら作業します(1敗)。また、あまり無理くり開けようとするとカバーのツメがもげますので気をつけてください。イメージとしては、ウィンドウ側に軽く押し付けたまま左右にズラす感じです。

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ミラーの根元部分はT20ボルトで固定されています。T20トルクスレンチを使って外しましょう。

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ボルトを外したら、ミラー根元のスライドカバーを上にずらすとミラーを取り外せます。ミラーに刺さっているコネクタも抜いておきます。

次にコネクタを取り替えます。

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ハーネスに巻いてある不織布をある程度剥がし、コネクタ根元部分をニッパーや電工ペンチで切断します。

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配線が3本ありますので、それぞれ被覆を剥き、025型コネクタに付属しているF型端子を取り付けていきます。基本的にはギボシ端子などと同じような圧着構造なのですが、ツメが非常に小さい上、コネクタの中に奥まで入るよう端子の根元まで綺麗に正方形になるように綺麗に圧着・加工しないと、配線不良になり動作しません。大きい電工ペンチだと線が細すぎてカシメられないので、小さい細専用電工ペンチを使うことをお勧めします。

けっこう技量が必要な部分ですので、自信がない場合は誰かに頼むか使わない端子を使って事前に練習しておきましょう(私は端子がコネクタの中に上手く入らず、カシメ直しまくって5本くらい端子を使いました)。

わかりにくい場合はコネクタの販売元(配線コム)がF端子の圧着方法を解説してくれていますので、そちらを見るとわかりやすいかもしれません。

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純正カプラから出ていた配線の役割は、それぞれブラック()がGND(グラウンド)、オレンジ()がREV(リバース信号)、ピンク()がIG(イグニッション電源)となっています。10ピンコネクタに差し込む位置は上の写真を見てください。

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なお、コネクタに差し込むとき、F端子には上下がありますので注意してください。正常に端子が奥まで差し込まれていれば、リテーナー(コネクタに付いている端子の固定具)がパチッと両サイドでハマった音がします。

逆に、リテーナーがしっかり固定できないときは、どれかの端子がしっかりと奥まで入っていないということになるので注意が必要です。

こちらも配線コムさんが動画をあげていますので、あらかじめ予習しておくといいかもしれません。


端子の入れ方と外し方025型「10P025K-SMTS-F」編

 

動作確認

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コネクタの配線が終わったら、出来上がったオスコネクタをミラー側のメス端子に接続し、動作確認を行います。リテーナーをしっかり閉じないと端子につっかえて入りませんので注意。

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まず、エンジンをかけて電源ランプが点灯するか確認(この時点灯しない場合はF端子の差し込みが甘い(奥まで届いていない)か、IGかGNDの場所が間違っています)。

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点灯したら、ミラー裏面にある照度センサー(これがあるおかげで日中は防眩機能が動作しないようになっています)をビニルテープなどで塞いだ上、ミラー正面からスマホのフラッシュなどの強い明かりを当てて、ミラーが青く変化するか確認します。

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明るいLEDルームランプでも反応します

問題なければ、フラッシュを当てたままギアをバックに入れ、ミラーが元の濃度に戻るか確認します(REV配線からの信号のチェック)。

元の濃度に戻った場合、ギアをニュートラルに戻し、ミラーが再度青く変化することを確認します。

ちなみに防眩のブルーミラーはパッと切り替わるのではなく、ジンワリ変化していきます。

ここまで正常に確認できれば、動作確認は終了です。ミラーを本取り付けしていきましょう。

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私の場合、以前のミラーでネジが緩み、ミラー本体が共振し後方が見辛いということがよくあったので、T20ボルトのネジ山に中強度ロックタイトを塗り、ネジの緩み防止としました。ただ、場所的にもう二度と取り外すことはないと思いますので、高強度ロックタイトでもいいかもしれません。

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最後にカバーを取り付けますが、ミラーの配線が以前よりも長くなっているので、折りたたんでカバーの中に入れることになります。場合によっては走行時にカタカタ音が出る可能性がありますので、防音・防振用にショックノンテープなどを巻いておくといいでしょう。

まとめ

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取り付けるとこんな感じ!かっこいい!!

ルームミラーは運転中に頻繁に目にする部分ですし、インテリアの中でも上部にあり、目線がよく行き目立ちますから、かなり変化を体感しやすいですね。

今回は15,000円の出費で、かなり高い満足感を得ることができました。交換作業はF端子関連の配線がやや手間ですが、基本的に車内だけの作業なのでそこまで難しくありません。Exclusive Modeを買えなかった(買わなかった)CX-5乗りのみなさん、是非DIYしましょう!

 

これで私の中の「CX-5 ハイグレード化計画」がかなり進みました。あとはフロントコンソールアームレストの肘置き部分をレザーに変えたり、インパネデコレーションパネルを本杢とまではいきませんがLパケのものに変えたりしたいですね…

あとはOdulaのCX-5用RS-Specマフラーも気になってます…。デミオの時から思ってましたが、ここのメーカーのマフラー、ディーゼルなのにすごくいい音なんですよね。次はどれにしましょうか…