CX-5で車中泊はできますか?→成人男性が足を伸ばして寝られます!

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私がCX-5を買ったもう一つの理由が「車中泊ができること」でした。

デミオの時にも何度か車中泊を行なっていますが、お世辞にも快適とはいえないものでした。北海道一周をした際には、毎晩足を水平に伸ばして寝ることができないため、車中泊3日目には身体がバキバキになって非常に辛かった思い出があります。

CX-5は果たしてその点どうなのか?ということで、ゴールデンウィークの10連休を前に、今回はキャンピング用マットレスを使ってCX-5の車内で車中泊ができるかどうか試してみることにしました。

使ったマットレス

今回使用したのはSEA TO SUMMIT(シートゥサミット)というアウトドアブランドで最も分厚いコンフォートモデル、コンフォートデラックスS.I.マット(レギュラーワイド)です。

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SEA TO SUMMITは登山用スリーピングシステム、クッキングギアなどを主に販売しており、ライトウェイト製品も充実していますが(私も登山の時のマットはここのものを使ってます)、カーキャンパーやオートキャンプなどをターゲットにした、快適性を重視する製品もたくさん存在しています。

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カーキャンパー用ということで、ラインナップの中で一番小さいレギュラーワイド(183x64cm)でも大きめ。

収納時は直径18cm程度まで小さくなりますが、横幅は変わらないので山用のマットれすと比べると非常に大きく感じます。また、重量も1600gとかなり重たいので、専ら自動車に積んでの運用がメインとなりそうです。

サイズは他に、ラージワイド(201x76cm)、ダブル(201x132cm)、キャンパーバン(201x115cm)となっています。

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SEA TO SUMMITのスリーピングマットレスで非常に優れているのが、この3Wayバルブです。3枚ある蓋の中間に、空気の逆流を防ぐ逆止弁が付いているのですが、逆止弁は裏返しても装着できるようになっており、膨らませるときはそのまま付けて吸気のみ一方通行、畳むときはひっくり返して排気のみ一方通行というような使い分けができるようになっています。

山用マットにもこの機構が付いているので、私はSEA TO SUMMITがお気に入りです。

f:id:holy-jolly:20190423155541j:plainもちろん自然膨張式なので、基本的には弁を解放して放っておけばある程度まで膨らみますが、急いでいる時などは直接吹き込んで膨らませてもOKですし、シートゥサミットのポンプサックを使うと高速で膨らませることもできます。

 

CX-5に敷いてみた

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完全に膨らませるとこんな感じ。

なぜ横幅が余っているのに一番小さいレギュラーワイドにしたのか?と思った方もいるかもしれませんが、コンフォートデラックスS.I.マットの中で、縦の長さが183cmなのは、このレギュラーワイドだけなんですよ。

そして、CX-5の助手席を一番前にスライドした状態で、ラゲッジルーム後端から助手席背面までの距離が、なんと183cmなんです(マツダ公式発表値)。

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まさに、コンフォートデラックスS.I.マット(レギュラーワイド)がCX-5で車中泊をするために生まれてきたようなサイズで、恐ろしいくらいぴったりフィットするんですよね。

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一番前に出した状態の助手席の背面にぴったりハマります。マットの右側(運転席側)はコンソールボックスの上に乗ります。

ちなみに、荷室の横幅(一番狭まっているタイヤハウス間距離)は104cmなので、2人で使用する場合はまた色々と考える必要がありそうです。

 

実際に寝てみた

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身長175cm男性(私)が寝るとこんな感じ。

頭側の端にあるマットの下は、リアシートと助手席の間に隙間が空いているので、あまり上に上がると頭が落ちますが、ちょっと下がった状態でも問題なく足をまっすぐ伸ばして寝ることができます。

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足側。足の裏がリアハッチドアに当たることもなく、まっすぐに足を伸ばして寝られます。

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CX-5はリアシートを倒した状態でも完全にフルフラットにならないのがちょっと残念なところですが、マットを敷いた時の傾きとしては約10°程度。

リアシートは重さが加わるとさらにフラット側に沈むので、車両前方を頭にして実際に寝ても、ほとんど違和感のないレベルでした。

どうしても傾きが気になる場合は、足元側のマット下に厚めのスペーサーやマットなどを敷くことでフルフラットになると思いますが、正直言ってそこまでするほどではないかと思います。

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マット厚は10cmもあり、手をグーにして強く押し込んでも、ラゲッジルームの硬い面に当たっている感じはないので、ちょっとしたことではほとんど底付きしません。

表面は35デニールのストレッチニットで肌触りも良好、裏面は75デニールのファブリックで擦れなどに強い構造になっています。

10cmのマット厚ということもあり、ラゲッジマットの凸凹も全く気にならないぐらい素晴らしい寝心地でした。正直言って敷布団とかよりもずっと快適で、このレベルなら家でも使えますし突然の来客用としても全然イケる気がします…

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今回検証してみて、地味に便利だったのが電動リアゲート。リモコンキーからリアゲートの開閉が操作できるので、いちいち体を起こしてハッチドアを閉める必要がなく、とても楽でした。ただし、中に入ってハッチを閉めたあとはキーをロックすることもお忘れなく!

 

まとめ

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結論としては「CX-5では175cm男性が足を伸ばして快適に寝られる」ということになりました。

車中泊用マットの性能によるところもありますが、なるべく厚いものを選んだ方がいいでしょう。コンパクトさを気にしないのであれば、折りたたみタイプのベッドマットを積んでおいてもいいかもしれません。

ただ個人的には、使っていない時の収納性や、空気の調整である程度のサイズオーバーに対応できるという点から、自動膨張式マットがベストだと思います。

1人なら今回私が使用したレギュラーワイドで十分ですが、CX-5で2人並んで寝るのであれば、201x115cmのキャンパーバンサイズがベストでしょう。横幅の10cm程度の余り、前後に余った分のマットは曲げて対応できます。

皆さんもCX-5での車中泊、非常に快適なのでぜひ楽しんでみてください!