やっぱり低速のもっさり感が気になります
8,000km走行時の記事にも書いていますが、納車時からずっと気になり続けていた、低速時(特に1→2速)の加速のもっさり感。
この度重い腰を上げて、ようやくそちらにも手を入れてみることにしました。
BLITZ AIR SUCTION KITの購入
サクションパイプは、エアクリーナーで濾過された空気をエンジンに送るための通り道です。純正では蛇腹のような柔らかい素材のホースが付いていますが、色々調べたところここを交換するとレスポンスがよくなるのだとか。
当初は上の、AutoExeのインテークサクションキットで検討していました。以前に交換したエアクリーナーもAutoExe製品だったので、統一感が出ますしね。
ただいつまでも導入しなかった理由として、費用対効果が悪すぎるという点がありました。シリコン製のホースなんですけど、こんな小さいパーツで15,000円もするんですよね。
「それならもっと別のところに手をいれるわい!」ということで、いつまでも先送りになり続けていたのでした。
しかしやはり低速時のもたもた感はエアクリーナー交換だけではごまかせず、とうとうインテークサクションも交換することに。
AutoExe以外に、RE雨宮などからもサクションキットが出ているのですが、やはり割高。
その中で見つけたのが、BLITZ(ブリッツ)SUCTION KITでした。
特徴として、パイプがアルミ製であること、更に他社よりも長い範囲(エアクリーナーボックスから出たカーブ部だけでなく、その先のエンジンのあたりまで)を交換できること、その割に価格がお手頃なことが挙げられます。
購入
この記事を書いたときは、Amazonでの取り扱いが無かったため、楽天市場の「特選パーツカー狂(カーキチ)」さんで購入。在庫を持たないタイプの商品のため、BLITZ本社への取り寄せとなりましたが、注文後3日で到着しました。
アルミ製パイプとのことだったので、軽いものを想像していたのですが、想像に反してずっしりと重たく、驚きました。
取り付け説明書が同封されており、車種に合わせて画像つきで丁寧に装着方法が説明されています。ただ、写真が白黒で解像度も低く見にくかったので、改善してほしい点ですね。
インテークパイプ。かなり重たいです。ただ開口部を見て納得。アルミの肉厚が大きくとられていて、しっかりとした作りになっています。
パイプを繋ぐためのシリコンホースと、ホースクランプ。
ホースクランプは、ボルト一本で締め込みが出来るワンタッチタイプです。
取り付け
エンジンルームがめちゃくちゃ汚くて申し訳ありません。あとでキレイになった写真もありますので…
上の写真・赤色で色付けをしてある部分が今回交換するインテークサクションパイプです。
AutoExeのインテークサクションとは異なり、バッテリー付近での作業もありますので念のためマイナス端子を外しておきます(要:ソケットレンチ)。
この時、マツダコネクトの一部の設定や、トリップメーターの数値がリセットされますので注意して下さい。
まずエアクリーナーボックスの上蓋を外して作業性を確保しておきます。
次にホースクランプを取り外しますが、黄色の丸の部分にプラスネジが付いていますので外してください。
なお、ボルトの裏側には板ナットが付いているので、エンジンルームに落とさないよう慎重に作業して下さい。
バッテリーの左奥側には、サクションパイプのエンジン側のホースクランプが付いています。
非常に作業しづらい奥まった位置なので、ボルト・ナットの脱落などに細心の注意を払いましょう。また、作業に集中しすぎてうっかりバッテリー端子に触れないよう気をつけてください。
なお、こちらのホースクランプは再利用しますので完全に取り外す必要はなく、ホースが外れる程度に緩めるだけでOKです。
解説のために蛇腹のサクションパイプを取り外しましたが、本来は真ん中のホースクランプは外さなくても大丈夫です。黄色の丸の位置、エンジンとバッテリーの間あたりのサクションパイプ下部もボルトで固定されているので、こちらも外しておきます。
取り外したサクションパイプです。だいぶジャバラホースのほうは白化が進んでおり痛ましい状況ですね。
あとは逆の手順でアルミパイプとシリコンホースを取り付け、ホースクランプを閉めて終了です。バッテリー奥のホースクランプ部分は、アルミパイプが完全に奥まで入りませんが(くびれ部分が少し余る)、こういう仕様のようです。
最後にバッテリー端子を戻して、エンジンを掛けて吸気漏れなどがないかを確認しましょう。
BLITZ SUCTION KIT感想
せっかく写真映えするパーツが入ったので、エンジンルームの清掃も行いました。
見た目はかなりレーシーになりましたね。アルミパイプが見えているだけで「いじっている感」がぐっと出て、かなりいい感じです。BLITZカラーのブルーのシリコンホースも、ちょっとした差し色になっており良いですね。
パーツ交換によるレスポンス変化は…まあちょっと下の方の反応が良くなったかな?程度で、驚くほどの劇的な変化は感じられませんでした。
ということで、やはりエアクリーナーを「あれ」にするしかない、ということで次に購入したのが「K&N HIGH-FLOW AIR FILTER」です。
K&N HIGH-FLOW AIR FILTERの購入
以前、AutoExeのエアクリーナーに交換してからまだ1年くらいしか経っていませんが、我慢できずに買ってしまいました。
濾材にオイルを染み込ませてあり、吸気性能が非常に高い「湿式」のフィルターです。
Amazonで1年前に見たときよりも、かなり価格が下がっており(11,000円→8000円程度)、みんカラなどでも非常に評価が高かったため、誘惑に負けてポチってしまいました。
高い買い物ではありますが、湿式フィルターは乾式フィルターと異なり、クリーニングをすることで何度も再使用することが出来ます。なので長い目で見ればリーズナブルなのです(車を手放す時期は考えないものとする)。
一応メーカー(K&N)公表では、純正交換タイプのフィルターで30,000kmノーメンテナンスでいけるとのことですが、やはり日本の気候・道路状況などを考えると10,000kmくらいでメンテナンスをしたほうがいいかもしれません。
メンテナンスには専用のセットが出ているため、そちらでクリーニングと濾材のオイルを補充します。
オイルが漏れないよう、ビニール袋で包装されていましたが、それでも外箱にちょっとオイルが漏れていました(笑)
他にはK&Nのカッティングステッカーと、エアクリーナーボックスなどに貼るための注意喚起シール(「ウォッシャブルタイプなので捨てるな」と英語で記載)、説明書などが入っています。
袋の端に見えるピンク色の液体が、フィルター内部の濾材に充填されているオイルですね。袋を引っ張って開けると、付着しているオイルが飛び散るので気をつけてください。
エアクリーナー交換
交換作業に手順については、以前のエアクリーナー交換の記事をご参照ください。
というわけで交換自体はものの数分で終了。
取り外したエアクリーナー(AutoExe エアーフィルターリプレイスメント)と厚さを比べてみると、純正品よりかなり薄かったはずのAutoExeフィルターが分厚く見えるくらいK&Nフィルターが薄いです。これは期待できますね。
ちなみに約1年・10,000km走行したAutoExeフィルターのメッシュ面はこんな感じ。
虫とか枯れ葉が詰まっていて汚いです。ただこちらは距離的にはまだ使えるので、ブロワーで清掃してから保管し、K&Nフィルターのメンテナンス時に使うことにしました。
付属の注意喚起シールはエアクリーナーボックスの上に貼り付けました。
とりあえずこれで定期点検・車検時にフィルターが勝手に交換されることはないでしょう、多分…
K&Nフィルター感想
BLITZ SUCTION KITではあまり感じられなかったエンジンレスポンスの変化ですが、K&Nフィルターに交換後ははっきりと違いを感じられました。
間違いなく全域でパワーアップしていると思いますが、特に効果が顕著だったのは1000〜2000rpmの公道での使用が多い低回転域で、別物!?ってくらい乗りやすくなります。
わずか8,000円程度のチューンアップで、まさかこれほどの劇的な効果を得られるとは思っていなかったため、いい意味で期待を大きく裏切られました。
なんでもっと早くこれにしなかったんだろう、と若干後悔すらしています(笑)
あと、吸気性能が高くなったこととフィルターの薄さもあると思いますが、やや吸気音が大きくなった気がします。
ディーゼルデミオ(特にMT車)のもっさり感を感じている方やパワー不足を感じている方には絶対オススメできるチューンアップです。