【DJデミオ】エアフィルター(エアクリ)をAutoExe製に交換する

エアクリーナーエレメントトップ

以前公開したのはカーエアコン用のフィルターでしたが、今回はエンジン吸気用のエアフィルター(エアクリーナーエレメント、いわゆるエアクリ)を交換することにしました。マツダのメンテナンス基準によれば、「一回の走行で8km以下を毎日繰り返す」「市街地・アイドリングが多い」ようなシビアコンディションでもエアフィルターは25,000kmでの交換を推奨しています。私のDJデミオは先日総走行距離が20,000kmに達したため、少し早い気もしますがメンテナンスと自分に言い聞かせ、ちょっとお高いAutoExe製のエアフィルターを取り付けてみました。

社外品一覧

エアフィルターボックスに加工が必要なキノコ型のフィルターを除くと、DJデミオ用のリプレイスメントエアフィルターは現在4社から発売されています。

K&N REPLACEMENT AIR FILTER

K&N純正交換エアフィルター(DJデミオ・CX-3用)は、市価11,000円程度と非常に高価ですが、純正フィルター形状の社外品で唯一の湿式4層フィルターです。

K&Nはアメリカの自動車用フィルターメーカーで、その性能には定評があります。吸気効率は抜群に良さそうですね。

また、湿式フィルターなので、汚れた場合でも洗って再使用が可能です。

BRITZ SUS POWER AIR FILTER LM

BLITZ サスパワーエアフィルターLM(マツダ用)は、3500円程度と安価です。なんといっても真っ青なフィルタが目を引きます。排気側の面にはステンレスメッシュが付いているため、耐久性も高いと思われます。

HKS SUPER HYBRID FILTER

HKS スーパーハイブリッドフィルター(DJデミオ用)も、3500円程度とBLITZ並に安価ですが、こちらはフィルタ素材に3層ものポリウレタンスポンジが使用されたタイプ。

紙タイプに比べて集塵性能はとても高そうで、目詰まりもしにくそうに見えますが、その分吸気効率はどうなんでしょうか?また、ゴミ分別の時を考えてゴムパッキンを無くしたという表記が気になります。こういったいつ捨てるかわからないものはまず目先の性能だと思うのですが... プラスチックむき出しのフレームがどこまで吸気性能に影響を及ぼすのかは分かりませんが不安の残る製品です。

AutoExe AIR FILTER REPLACEMENT

オートエグゼ エアフィルターリプレイスメント(DJデミオ、BMアクセラ、CX-3用)はマツダ車専門チューナーのAutoExeが作る乾式フィルター。両面ステンレスメッシュに加えて、赤い部分は全てゴム製。気合入ってます。そのため6000円程度とやや高価ですが、マツダ車を知り尽くしたメーカーが作る製品なので、信頼性は高いはずです。

購入

AutoExeエアフィルター外箱

本当はK&Nを試してみたかったのですが、さすがに消耗品のフィルターに10,000円は出せないので、今回はAutoExeの「エアフィルターリプレイスメント」を購入しました。

写真では品番:MBM9A00はBM系アクセラのみ適合記載がありますが、実際には同じエアクリボックス形状のDJ系デミオとCX-3にも使用できます(AutoExe Webサイトの適合表は更新済み)。

エアクリ開封

開封。枠部分が真っ赤で目を引きます。まあどんなに目立つ色でも、装着してしまえばもう次の交換まで目にすることは無いんですが...

枠部分はすべてゴムで出来ており、フィルターボックスにピッタリと密着するようになっています。

また、フィルター部は両面ともステンレスメッシュフィルターで補強されていました。

負圧による濾材の変形を抑制するために付けられているようで、吸入負圧が高まる高回転域などで役に立ちそうですね。

 

取り付け

実際に取り付けてみます。DJデミオのエアフィルターは工具なしで簡単に交換できるようになっています。作業時間も5分程度と、エアコンのフィルター交換とたいして変わりません。

まずはボンネットを開けましょう。

エンジンルームエアクリ場所1

エンジンルームを正面から見て右、赤枠で囲まれている場所がエアクリーナーボックスです。

エアクリボックス1

エアクリーナーボックスを開けていきます。

ボックス左に見えているサクションパイプ(写真中央の大きな曲がったホース)の奥あたりに一つ目の留め金(赤い丸の部分)があります。

クリップフィットになっており、外に力を入れながら押してやるとパコッと外れます(下の方で固定されているので、エンジンルームの底には落ちないようになっています)。

エアクリボックス2

もう一つの留め金は右側面にあります(赤丸)。

このふたつの留め金を外してやると、ボックス手前の2箇所は噛み合わせの蝶番になっているだけなので、奥から手前に開くようになります。

 

 

純正エアクリーナー

出てきたのは純正のエアフィルター。一見全然汚れていないように見えますが、上を向いている面は排気側(きれいな空気の出る側)なので、ごみや汚れは反対の面に付着しています。

またフィルターエレメント自体は嵌め込みで、エアクリーナーボックスの中では特に固定はされていないため、そのまま引っ張るだけで外れます。

純正フィルター汚れ

こちらが吸気面。枯れ葉の切れ端とかタンポポの綿毛とか動物の毛とか、色々なごみがくっついていました。フィルターの色自体も黒ずんでおり、走行20,000kmとはいえ、かなり汚れているのがお分かりいただけると思います。

エアクリーナーボックス汚れ

フィルターが汚れているということは、その入れ物であるエアクリーナーボックスも当然汚れています。

私のDJデミオの場合は、黄砂のような非常に粒子の細かい汚れが大量に付着していました。

ウェスと脱脂スプレーなどを使って、しっかりと汚れをとっておきましょう。

AutoExeエアフィルター取り付け

取り付けも非常に簡単で、もともと純正フィルターがあった場所に置くだけ。純正交換タイプの楽なところですね。そしてエアクリーナーボックスの蓋をしめて、最初に外した金具2個をパチンパチンと留めて終了です。

 

純正エアフィルターとの比較

エアフィルター比較

AutoExeと純正のエアフィルターを並べてみました。サイズは同じですが、純正エアフィルターが不織布を2枚並べているのに対して、AutoExeのほうは幅の広い不織布とステンレスメッシュのコンビになっています。折り目の回数はAutoExeのほうが1.5倍くらい多いようです。

エアフィルター比較1

並べて比べると、さらに異なるのがフィルターの高さ。AutoExeのエアフィルターは純正の約1/2しかありません。

エアフィルターの第一目的は外気からのごみや微粒子などの異物を捕集し、清浄な空気を供給することでエンジンの性能を守ることにあります。

その弊害として、安価なフィルターでは厚みが増えることになり、その分空気抵抗が増すことでエンジンの吸気効率が低下してしまいます。

ですから、薄く(吸気効率が高く)・しっかりとした性能の濾材を兼ね備えるエアフィルターを取り付けることが、エンジンにとってベストなのです。

その点でいえば、AutoExeのエアフィルターは、エンジンのことを第一に考えられて設計されているのがよくわかると思います。

感想

以前上の記事で、6MTのDJ系デミオは出足がもっさりしていると書きました。体感的に、そのもっさり感が少しマシになったかな?と思いました。

まあ前回のリコールで受けた、ECUマップの書き換えの効果によるのもあるとは思うんですが...

あとは、どのくらいの距離持つのかという耐久性の問題ですね。フィルターの濾材が薄いぶん、おそらく純正品よりも目詰まりなど早く出てくるのではないかと考えています。

まあフィルターに関してはエンジンの吸気効率と濾材の厚みはトレードオフの関係にあると思っているので、フィルターのおかげで乗りやすくなったのだから文句はありません。ただ次変えるときは(2年後?)K&N製のエアフィルターを是非試してみたいところではあります。

そして今までほとんど手を加えてなかったエンジンルームを弄るのにもちょっとやる気が出てしまったので、次は手っ取り早くサクションパイプをシリコン製のものに交換しようかな…なんて考えてしまって、泥沼に片足を突っ込み始めた気がしてなりません。