先週くらいにディーラーから、愛車デミオのマツダコネクトのサービスキャンペーンの知らせが届きました。
3月頃にはネットでナビソフトの更新・無償交換は知っていましたが、実際に手紙が来るのはけっこう遅かったですね。どうやら販売順で郵送しているようです。
そこでたまたま今日午後が半ドンで仕事が休みだったので、ディーラーに行って更新作業を実施してもらいました。
作業の概要
今回DJ系デミオのサービスキャンペーン(無償修理)として大きく2点、小さな改善が1点。
1)ナビソフト、地図データをハンガリー・NNG社製のものから日本・Micware製のものに変更
2)CMU/PCMのソフトウェア更新により、主にBluetooth・USB接続時の機能・安定性向上(PCM更新で動力系・制動系も改善された可能性あり)
3)エンジンルームのレインレールパネルにプロテクタを取り付け
(1)についてはビックチェンジ後のアテンザとCX-5、CX-3に搭載されていたものと同じ製品になるようです。切り捨てられていたデミオ・アクセラユーザにはまさしく朗報といえるでしょう。
(2)について、私はBluetoothでiPhoneを接続し音楽を聴いているのですが、接続時5、6回に1度は接続エラーが起きてiPhone側からBluetoothの再接続をしなければならない状態が続いていたのですが、これが今の所発生していません。
(3)については全く気にしたこともなかったので割愛。レインレールパネルのバリとかカエリで手を傷つけることがあったそうです。
右の黒いモールみたいなやつが今回ついたプロテクタ。洗車してエンジンルーム内を拭くときにも気になったことはなかったですが...
作業は1時間半くらいで終了。残念ながら私の行ったディーラーでは新型ロードスターの展示車も試乗車もなかったのですが、納車前のものを見せてもらったり世間話して盛り上がったりしてました。担当営業のTさん、いつもありがとうございます。
新しいナビソフトのレビュー
さて、新しくなったミックウェア製ナビの使い勝手ですが、「以前のNNG製よりもいろいろと痒い所に手が届くようになった」てな感じで、概ね好感触です。
実際問題、私はNNG製のナビでそこまで不満を感じたり困ったことはなかったのですが、世間の評価はかなり悪かったようで、そこはマツダもユーザから上がってくるクレームに苦慮していたのでしょう。
とはいえ、普通の会社なら次期マイナーチェンジでしれっと直してきそうな、金もマンパワーもかかるナビソフトの交換と車のコンピュータの書き換え作業を全て無料で行ったのは大英断と言っても過言ではないと思います。搭載場所はあるのに出し惜しみしたと言われている、レーダークルーズコントロールとかスマートブレーキサポートについてはちょっとどうかと思うけど…
ナビソフトのおおまかな変更点や、良くなった点などは次のような感じです。
ナビと音楽プレイヤーが同じ画面に表示できるようになった
個人的に今回の更新で一番嬉しかった機能がコレ。以前はナビ画面に再生情報が一切出てこないので、曲名を見たいときにコマンダーコントロールでナビ画面とプレイヤー画面を行ったり来たりしなくちゃならなかった手間がなくなりました。ナイス!!
ちなみに2画面表示時の右画面に映す内容も自分で好きなように変更できます。
たとえば2D地図と3D地図を左右に表示したり。
ただ、ひとつ文句があるのは2画面で地図+オーディオにしたとき、コマンダーコントロール決定ボタンを押しても2画面表示の解除しかできないこと。目的地設定をしたいときは一度全画面表示に戻し、また2画面に戻したいときは画面設定からサブ画面の項目を切り替えなきゃならない...というとても頭の悪い感じに仕上がっちゃってます。改善求む。
音楽再生時のシークバーがきちんと動作するようになった
これも地味に嬉しかった機能。USBで再生はしないため、Bluetooth接続だけの問題だったのかどうかはわかりませんが、以前は曲の再生位置がわかりませんでした。
トラックの全体の長さはわかるけどシークバーが働かないので曲のどの辺なのかがわからない状態。それが今回修正されました。
ただ未だにアートワークが転送されない問題は治っていません。USB接続では表示されるようです。
周辺施設表示の選択可能数に上限ができた
なんでこんなことをしたのかは不明ですが、以前までいくらでも選択できた地図上の施設表示に選択個数の制限がつきました。上の写真のチェック項目で最大6個、それ以上は選択できません。
あんまりいろいろ表示されてもごちゃごちゃして見にくくなったり重たくなるのでそれを防ぐ意味合いもあるのかなぁ、と。
以前のNNGナビでは、地図上に吹き出しみたいな施設表示が出て、ぱっと見でもなんの施設がそこにあるのかわからないし街中だとゴッチャゴチャになっていたので、その点に関して言えばスッキリしてよかったと思っています。
マップデータがより精細になり、カスタマイズ項目も大きく増加
良くも悪くも「日本製」ナビっぽくなりました。縮尺10mから表示できたり(NNGでは最低25mから)、地図の色を昼間・夜間でお好みで選択できたり、音声で踏切・一時停止を知らせてくれたり、軌跡表示ができたり... 以前できなかった「日本製2DINナビでできたこと」にかなり追いついてきました。
設定項目も大充実。新しいゲームを買ってきてまず最初にやることは、オプションに入り気がすむまで弄るのがジャスティスの私としてはかなり嬉しい変更点。
ただ地図のデザインはNNG製のが好きだったかも。なんというか...汚いというか芋くさいというか...
総評
私個人の意見としては、従前のNNG製ナビでも、たまに「何やってんだこのナビ」と思うことはあっても、特に大きな不満はありませんでした。
ただ今回の更新で、細かいところで気になっていたことがかなり解消された感じで、今まで日本製のナビを使ってきた方にもよりとっつきやすくなっていると思います。
また、日本製ソフトウェアになるということで懸念していたのが「動作のモッサリ感が増すのではないか?」というところでしたが、これに関しても特に問題ありませんでした。Bluetooth周りの動作なんかは、以前より高速ですし、コマンダーコントロールのおかげで地図画面でも操作系でイライラすることは後にも先にもなさそうです。
マツダの今回の対応には大変満足しています。まあ幸いにして、マツダコネクトはこのようにアップデートが可能な商品ですから、マツダの企業努力とユーザの声で、これからさらに良いものになっていくと期待しています。