友人に誘われて見てきました。
「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督作ってことでそこそこ期待してたんですけど... かなりひどいですね、これ。
2年後くらいに、この間の「バトルシップ」みたいに地上波放送で実況見ながらとか、100円でレンタルしてきて誰かと酒飲みながらダラダラ見るのには向いているかもしれないです。とにかく突っ込みどころ満載すぎて...
最後、エンドロールが終わった後思わず友人と顔を見合わせて笑ってしまうレベルです。
以下感想を箇条書き。
・チャッピーのCGの質感はすごい
・映像、特にVFXのクオリティもすごい
・ロボット三原則?なにそれおいしいの?
・日本の近未来SFアニメの設定とデザインをミキサーでごちゃごちゃにした感じ
・日本の配給会社(ソニーピクチャーズ)が色々とシーンカットして問題になったのは事前知識で知っていたが、別にカットしてもしなくても最終的な感想は変わらないので見る時間が短くなった分ありがたい
・datファイルに収まる人間の意識(consciousness)
・ヒュー・ジャックマン(悪役)の造るロボットが完全にMGS4の月光
・というか警察相手に売ろうとしないで軍に売るという発想は無かったのか
・テトラバール社のガバガバセキュリティ
・いかにほかのAIもの映画が素晴らしかったか良くわかった
・ヨハネスブルグが舞台だけどこの映画を見ても絶対行こうとは思わない
・ヨーランディの棒読み
・エンドロールの曲(Die Antwoord - Enter the Ninja)がSmile.dkのButterflyにしか聞こえない
・テ
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シ
ョ
ン
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見ているのがつらくなるレベルだとか、決してつまらないわけじゃなかったとかそういうわけでは無かったですけど、わざわざ1700円も出して映画館で見る価値があるか、と問われればNoと即断できる、そのくらいの映画でした。
この監督の作品において設定とか技術関連の事柄にツッコミを入れるのは野暮なのはわかっていたつもりですがあまりにも甘い、と感じました。
作品を通して伝えたいテーマがぶれすぎていて、最後まで一体なにを言いたいのかわからないまま3段くらい飛ばしながら斜め上の展開で終わっていた。って印象。
私は「エリジウム」は未視聴ですが同行した友人によると今回よりはマシだけど見ないほうがいいよ、とのことなので「第9地区」だけが奇跡的に良くできた作品だったってことでしょうかねー。
ただ見終わった後の感想を言い合うのはすごく盛り上がるので(30分くらいあれこれ突っ込みながら大笑いしてました)、誰かと見るのはおすすめ。
とりあえずYahoo!映画のユーザーレビューは全く当てにならないことと、監督を基準にして映画を見ると後悔するってことは今回で学びました。