【DJデミオ】夏タイヤをダンロップ ルマン5に履き替えました

ルマン5トップ

3年前に新車購入したDJデミオは先日初回車検を無事終え、気温も上がって遠くに出かける頻度も増えてきました。

走行距離は間もなく40,000kmを迎えようというところです。いくらウィンターシーズンは冬タイヤを履いているとはいえ、流石にそろそろサマータイヤの交換を意識していました。

純正装着タイヤのTOYO・プロクセスR39は決して悪いタイヤではないのですが、やはりターゲット地域が欧州のためか、日本では出せないような速度(超高速域)での安定性を重視する設計になっており、日本の道路事情と必ずしも合致していない気がしています。

特に気になるのはロードノイズで、中〜高速域(60〜100km/h)での車内騒音はかなり大きく感じます。ウェット走行はさらにひどく、先日、雨の中を函館まで往復400km高速道路をした際は、助手席との会話すら声を少し張らなければならず、非常に疲れました。

そこで今回は、デミオに装着するコンフォートタイヤの選定を行い、その中から選択した、ダンロップの2017年発売の新型「ル・マン5(LE MANS V)」を装着しましたのでレビューを行いたいと思います。

タイヤの選定

DJ系デミオのタイヤサイズはタイヤ幅185、扁平率60の16インチ(185/60R16)とかなり特殊なサイズで、国内メーカーからもこのサイズはあまり出ていません。

国内4大メーカーの選択肢としては

・グレードXD Touring/Lパッケージの純正装着タイヤ TOYO PROXES R39ナノエナジー3プラス

・グレードXD純正装着タイヤのインチアップ YOKOHAMA BluEarth AECOS

・BRIDGESTONE PLAYZECOPIANextry

・DUNLOP LE MANS Vエナセーブ

となっています。(:コンフォートタイヤ、:エコタイヤ)

ただし今回は純正装着タイヤよりも静音性を求めるため、低燃費・転がり抵抗の低さを第一とするエアタイヤよりも、やや価格帯の高く快適性・静音性の高いコンフォートタイヤから選択することにしました。

そこでさらに選択肢を絞ると、残ったのは

・BRIDGESTONE PLAYZ

・YOKOHAMA BluEarth A

・DUNLOP LE MANS V

の3製品となりました。

ブリヂストンのプレイズについては、これを履くくらいなら同社のプレミアムコンフォートであるレグノXIにしたいという思いが強く、当初はサイズを多少変えてでもレグノを履こうと考えていたのですが、やはりタイヤサイズが変わることによるメーター表示速度の変化などが嫌なので諦めました。

次にヨコハマのブルーアース・エースですが、こちらは15インチのモデルが純正装着タイヤということもあり、またすでに交換された方のブログ(デミオXD Touring乗車記さん)などを拝見しても、中速域での静音性に優れているというポジティブな意見が多かったため、かなり心が傾いていました。

ただ、発売時期が2013年とやや古く、周期的にはそろそろ新製品が出るかもしれないという不安、またブルーアース・エースシリーズとしては転がり抵抗値A、ウェット性能aを謳っているのにもかかわらず、DJデミオの当該サイズだとウェット性能がbという点がやや引っかかっていました。

ダンロップのルマン5は2017年に発売されたばかりの新製品で、もともと静音性に定評の有ったシリーズが更に進化したとの触れ込みで、実際に使用した方の意見もポジティブなものが多く、また転がり抵抗値AA、ウェット性能bとブルーアース・エースよりも良い数値が出ていたのも好印象でした。

最終的には個人的な持論である「タイヤはブランド云々よりも新しいものこそ最良」という考えに基づき、発売されて間もないルマン5に交換することにしました。

 

購入

ルマン5をいろいろ探した結果、タイヤのみの金額を考えた場合、Yahoo!ショッピングまたは楽天市場にあるフジ・コーポレーション(以前スタッドレスタイヤを買ったのもここでした)が最安で、一本あたり9,580円と一万円を切る価格で購入できるうえ、送料も無料と非常に良い条件でした。

しかし、タイヤは本体価格以外にも、実際に届いたあとの交換工賃なども考えなければなりません。

そこで候補にあがるのがAmazonです。

Amazonで新品タイヤを購入し、指定の店舗(宇佐美グループ、出光、ESSOモービルなどのガソリンスタンドやオートバックス)でタイヤ交換をした場合、工賃が通常時よりも半額になるという提携サービスを行っています(→詳細)。

配送も直接作業店舗に指定することができるので、タイヤを車に積み込んだりといった作業も不要なのが提携サービスを行うAmazonならではの強みですね。

これを踏まえて、最安ネットストアで購入しガソリンスタンドなどに持ち込んだ場合と、Amazonで購入し提携サービス店舗で作業した場合のトータル金額を比較したものが下表になります。

 

Amazon

フジコーポレーション(Yahoo!ショッピング)

タイヤ単価

9,034

9,580

4本価格

38,136

38,320

送料

0

0

工賃(履き替え・バランス)

4,320

8,640

廃タイヤ処分料

1,080

1,080

ポイント還元

(Amazonマスターカード2%)762

(1%+プレミアム会員5%)2299

ポイント還元込・実質価格

42,774

45,741

実際にはYahoo!ショッピングはポイント還元率が時期や会員のステータス(プレミアム会員かどうか、ソフトバンクユーザーかどうか)によって異なりますが、おおよそ3,000円程度の差があります。

ただ、実店舗での購入に比べればどちらもかなり安価なのは間違いないので、ポイント還元率や近隣の提携店舗などでの工賃などを調査した上でご自身にあった場所で購入したほうが良いと思います。

ちなみにタイヤが安いと言われるコストコタイヤセンターにも電話で見積を取りましたが、在庫なし取寄せで4本工賃込み60000円強でした。

窒素充填やローテーションサービスなどがあるとはいえ、かなり期待はずれでしたね…。

というわけで、私の場合は近隣に宇佐美のGSがあるためAmazonで購入。

Amazonではタイヤの4本売りはしておらず、一本からもしくは2本セットを2個購入という販売形態になっていますが、価格が流動的なため、必ずしも2本セット×2が安いということはないという点に注意してください。

 

到着〜取り付け

タイヤ外観

タイヤは注文後3日で到着。ちなみに注文後はAmazonタイヤ取り付けサービスのページから作業を行う店舗のページへ移動し、作業日時の予約を行う必要があります。

これを行わないと、通常通りの工賃を請求されますので注意しましょう。

私は宇佐美GSで取り付けましたが、ネット予約後2日で日程打ち合わせ・確認の電話が店舗からありました。

製造週

タイヤ製造週は2018年の14週(X1418)なので、4月の第1週に作られたばかりのできたてホヤホヤですね。タイヤのネット販売は製造後かなり時間の経ったものが送られてくる可能性もありますので、到着後はここは必ずチェックしておきたい部分です。

サイレントコアテクノロジー

タイヤの内側、設置部分の裏側には、ダンロップがサイレントコアと呼ぶ特殊吸音スポンジが貼付されています。

触ってみましたが、ホームセンターに売ってるような吸音材とあまり違いがないような気も…

プロクセスR39残り溝

もともと履いていたプロクセスR39の残り溝(スリップサイン)はこんな感じです。

残り4〜5mmくらいでしょうか?思ってたよりもかなり減っていました。

スリップサイン拡大

拡大するとうっすらとひび割れも出てきているのがわかります。

履こうと思えば来年のシーズン終わりまでは行けたかなと思いますが、早めに交換するに越したことはありません。

交換後

日曜朝に宇佐美GSに持ち込み、およそ1時間程度で交換終了。せっかくの新品タイヤなので帰宅後BLACKBLACKでタイヤコーティングしました。

ちなみに工賃は計算通り、4320円+廃タイヤ処分料1080円で5400円でした。一本あたり廃棄込みで1600円ですから、非常にお得な部類ですね。Amazonさまさまです。

レビュー

レビューに当たって、タイヤの慣らし運転(200kmほど走行しタイヤの皮むきを行う)を行っています。以下のレビューは慣らし後のものです。

 

静音性

こちらは定量的に評価するため、車内の同じ位置にスマホアプリの簡易騒音計を設置し、同じ道を走って走行中の車内騒音を測定しました。

どちらも路面はドライ、空気圧は車体指定、一般道60km/h、高速道路100km/hでの測定です。

まず純正装着タイヤのTOYO・プロクセスR39ですが、

・一般道 60km/h 平均66dB

・高速道 100km/h 平均73dB

これに対してDUNLOP・ルマン5は 

・一般道 60km/h 平均63dB

・高速道 100km/h 平均69dB

となりました。

数値で見ると3、4dBの差ですが、実際に乗って感じたのは、ルマン5は全速度でプロクセスR39に比べて1、2枚ベールに包まれたように静かに感じる、という点。

もちろんタイヤを変えたくらいで劇的に無音になるか、といえばそんなことはないのですが、誰が乗っても明らかに1段階静かになったのが分かるレベルで差があると思います。

特に60〜80km/hの中高速域では違いをはっきり感じられました。「コー」や「シャー」という耳障りな高周波成分が、ルマン5ではかなり抑えられている印象です。

また、昨日ウェット路面でも中速域で走行する機会がありましたが、これについては差は歴然で、驚くほど静かになったと思います。

低燃費性

まだ平均が取れるほど距離を走っていない上、履き替え後100kmくらいでDPF再生が始まったため、燃費が変化したかどうかはわかりかねています。

ただ、プロクセスR39と比較して明らかに転がるようになったのは実感しています。

わかりやすい場面としては、前方赤信号を認知し、アクセルを離し惰性走行になったときでしょうか。以前よりも速度の低下が少なくなりました。エンジンブレーキのタイミングを含めまだ前のタイヤの感覚で走っているため、適切なアクセルオフのタイミングが掴めていませんが、慣れてくるとプロクセスR39よりも燃費の面では良い数字が出ると予想しています。

挙動・ハンドリング

挙動についてはプロクセスR39よりもリニアになったと感じています。カーブの多い峠道などを走ってもわかりますが、特に時速30km以下で、直角のカーブの多い街路などを走るときに実感しています。

プロクセスR39だと低速走行時はハンドルを切ったタイミングよりも若干遅れて車体が反応していたのですが、ルマン5は曲がりたいと思ったらそのまま車体が反応しているイメージです。

また、プロクセスR39は高速走行時のどっしりとした感覚が魅力だったため、それが劣化するかな、と予想していましたが、その点については特にハンドリングの差は感じられませんでした。

総評

冒頭でも述べたように、純正装着タイヤのプロクセスR39は決して悪いタイヤではありません。ただ、日本で走るのであれば、日本の道路事情に合ったタイヤのほうが良いのは間違いありません。

ルマン5は、ダンロップの中ではセカンドグレードのタイヤ(上位グレードにプレミアムコンフォートのビューロがあります)で、世間的にはコンフォートタイヤに位置づけられていますが、実際履いてみた感触からすると、もはやルマン5もプレミアムコンフォートと言ってもよいレベルにあると感じました。

タイヤは他のパーツと違い、いろいろなものを付けたり履いたり出来ないため、結局は以前のものとの比較しかできないのですが、個人的には静音性・操縦性が大きく向上し、大満足です。

果たしてレグノがこれ以上の静音性を持つのか、おそらくこの先知るよしは無いのですが、これ以上車内を静かにしようと思ったら、もう車の買い替えくらいしか無いのではないかと思います(余談ですが先日CX-8に試乗し、同じスカイアクティブDとは思えないくらい車内が静かで驚きました…)。

ただレグノは近似サイズがネット最安値でも一本15,000円しますし、4本揃えると20000円以上の差が出てきます。

これに対してルマン5は、Amazonなどで買えば一本1万円以下で購入でき、非常にコストパフォーマンスに優れていると感じました。

DJ系の現行デミオがデビューしてそろそろ4年。タイヤ買い替えを考えている方も多いかと思います。その中でも特に車内騒音に悩まされている方にはぜひともおすすめしたい製品でした。