最近カスタム欲がメラメラと燃え上がり、スキを見てはパーツの取付をしている今日このごろですが、今回もまたデミオのカスタマイズです。
DJ系デミオには、アームレストが付いていません。これはどのグレードでも共通ですが、同社のアクセラやCX-5には純正装着されているのに比べて、デミオのちょっと残念な点の一つです。
これはサングラスを入れるオーバーヘッドコンソールなどと同様に、コストカットの影響を受けている内装パーツの一つです。ちなみに、デミオと同じシャシで内装もほとんど同じであるSUVモデルのCX-3にも、同様にアームレストはありません。
このため、ディーラーオプション(DOP)として純正アームレストがアクセサリーカタログに載ってはいますが、後席用USB端子付きで35,460円、USB無しのモデルでも27,216円と価格が高いうえに、取り付けた方の評判を見る限りあまり良い作りではないようで、導入に二の足を踏んでいました。
そこで色々探していたところ、ハンガリーにあるRATI社からデミオ(海外車名:MAZDA 2)用のアームレストが2種類販売されており、デザインも優れているうえ機能性も高そうだったので今回購入し装着することにしました。
僅かだけど発売されている社外品
現在日本で購入できるDJ系デミオ用のアームレストはマツダ純正品の他に、3種類あります。
前述のRATI社から販売されているのは、フラッグシップモデルの「ARMSTER 2」と、コンパクトモデルの「ARMSTER S」の2種類。
ちなみにRATI社はアームレストのOEM元メーカーとして、世界各国の自動車メーカーにアームレストを提供しているようです。
この他に、日本の伊藤製作所というメーカーからもセンターコンソールに差し込むだけの簡易タイプアームレストが販売されています。
伊藤製作所のアームレストは価格が6,000円強と非常に安価ですが、差し込むだけのため強度的にも不安があり、作りも安っぽく感じられました。
アームスターは上位モデル「ARMSTER 2」が約19,000円、下位モデル「ARMSTER S」が16,000円と価格差はあまり大きくありませんが、作りや機能性が大きく異なるため、よほどでない限り「ARMSTER 2」のほうをオススメします。
購入
今回は楽天市場のParts Hillsさんで購入。同店舗はAmazonでもARMSTERを販売していましたが、溜まっていたポイントを使用したかったので、楽天市場を利用しました。
価格は送料無料で税込19,440円でした。
到着・開封
商品の外箱。これが更に段ボール箱に入って到着しました。
いかにも海外製品と言った感じの、そっけない外箱です。
箱を開けるとアームレストが入っていました。他にはアームレストをセンターコンソールに取り付けるためのアダプタと、取扱説明書、タッピングネジなど。全メーカー用に共通化しているためだと思うのですが、パーツの少ないデミオ用は箱に無駄なスペースが多いです(笑)
上の写真上部にある、黒いプラスチックがセンターコンソールにつけるためのアダプタ。説明書は全部英語ですが、取り付け方法などはイラストで解説してあるため誰でもDIYで取付可能だと思います。
取り出したアームレスト。目につく樹脂部分がピアノブラック塗装になっており、革の材質とあいまってなかなか高級感が有ります。ちなみに、色違いでピアノブラックの部分がガンメタリックになっているモデルもあります。
組み立て・取り付け
DIYで作業する場合、使用する工具は電動ドリルドライバー(プラスドライバーでも可)、3mm径のドリルビット(錐(きり)などでも代用可能だと思います)、油性ペンなど。
取り付けは非常に簡単なので、手慣れた方であれば作業時間は全体で15分もかからないと思います。
まずは、付属のネジでアームレスト本体とアダプタを接続します。ワッシャをかませるのを忘れずに。室内で行う作業はこれで終わりなので、車に移動します。
デミオの後席に移動して、センターコンソールに取り付けたアダプタをかぶせて位置を合わせます。この時、前席は一番前までスライドさせておくと作業が楽です。
取り付ける位置が決まったら、アダプタ横にある穴に油性ペンなどでマーキングします。穴は左右4箇所あります。
アームレストを外し、先ほどマーキングした位置に3mm径のドリルビットで穴を開けます。もし錐などでを使用する場合は、あまり大きな穴を開けないよう気をつけてください。この次の工程でネジを使うのでちょっとだけ開ければ十分です。
最後に再びアームレストを取り付け、4本のネジで固定します。あまり回しすぎるとセンターコンソール側がナメるので、ある程度のトルクで止めておきましょう。
ARMSTER 2の使用レビュー
取り付けたARMSTER 2はこのような感じです。ピアノブラックが内装パーツとマッチしており、まるで純正品のような出来の良さに仕上がっています。
肘置き部
肘置き部は前方に最大50mmスライドします。これが意外と便利で、MTだとここに肘を置いたままシフトレバー操作ができるため、長時間の運転が非常に楽になりました。
肘置き部分の素材は合成皮革ですが、シボ加工がされており高級感があります。
スライド機構のために薄く見えますが、しっかりとクッション性もあり、見た目以上に柔らかく感じます。
チルト機構
当然ですがアームレストにはチルト機構も付いており、約60度まで跳ね上げることが可能です。
また、倒した状態で3段階に角度を調整できます。完全に立てた状態から倒すとロックが外れ水平以下に下がります(写真の状態)。ここから水平、若干上向きと調整できるようになっており(それぞれの角度でクリック音がなり固定されます)、状況に応じた角度に変えることが出来るようになっています。
腕を置いた状態はこんな感じになります。
上の写真ではチルトは水平ですが、下の写真では水平以下の角度にしています。この状態だと非常にシフトレバー操作がしやすく、便利です。
サイドブレーキ操作は左側から少し回り込むようにすれば、特に問題なく行うことが出来ましたが、マツダコネクトのコントローラ操作はアームレストが邪魔になってパームレストに手を置くことが出来ず、横から操作するような感じになります。
アームレストを取り付けるうえで気になるのはドリンクホルダーへのアクセスだと思いますが、水平状態でモンスターエナジーの355ml缶(普通の350ml缶よりかなり背が高い)がギリギリ収まる程度でした。なので、一般的な350ml缶は問題ないと思いますが、500mlペットボトルなどは厳しいでしょう。
小物入れ
小物入れはアームレスト前面にあるスイッチを押すと開くようになっています。
中はしっかりと緩衝材が貼られており、ものを入れても傷ついたりしないように配慮されています。
助手席側にはコインホルダーが付いており、硬貨を入れることができるようになっています。地味に嬉しい機能ですね。
またフタ部分の裏面にはペンホルダーが2本分付いており、ボールペンなどを挟むことが出来るようになっています。いままでペンをサンバイザー裏に留めていたため個人的にありがたい配慮です。
小物入れはわりと広く、iPhone 6 Plus(約160mm × 80mm)がすっぽり入ります。
収納スペースの少ないDJ系デミオには非常に助かりますね。
ポータブルポケット
ARMSTER 2の目玉機能が取外し可能なポータブルポケットと呼ばれる機構です。
後方のポケット部分に、同じサイズのポーチが入っており、これは取り外し出来る上、ズボンのベルトなどに取り付けることが出来るようにクリップが付いています。
ポータブルポケットを取り出した状態。
蓋のスナップはマグネット留めになっており、素材は肘置き部分と同じ合皮のようです。その下、ポケット本体はやや硬質の樹脂で出来ています。
サイズはあまり大きくないので、iPhone 6 Plusははみ出してしまいました。
ただ、大きいタバコの箱(ピースアロマロイヤルはスーパーキングサイズなので普通のタバコより2cmくらい長い)はピッタリと収まりました。
サイズ的に用途は限られますが、普通に小物入れとして使うもよし、タバコや鍵、携帯電話などを入れて出先で使用するもよしの、たいへんユニークな機構です。
まとめ
この製品は、チルト・スライドの調整範囲が大きいため、様々な座席の位置でドライバーにマッチ出来るようになっており、どのような体格の方でも問題なく使用できるでしょう。
また、ディーラーオプションの純正品よりも8000円以上安い上に、機能的にもデザイン的にもとても優れており、アームレストをデミオに取り付けることを検討されている方には是非オススメしたい製品だと感じました。