Galaxy S8・S8+の動作チェックに役立つシークレット・コードをまとめてみた

Galaxy S8 シークレット・コード

Galaxy S8、S8+、いよいよDoCoMoとauから、本日6月8日に発売が開始されましたね!

かなり事前人気も高いようですし、アクセサリー類が増えると良いなと期待しています。

さてGalaxy S8/S8+には、プリインストールされている電話アプリのテンキーを使い、特殊な番号をすることで、端末の状態の確認や、各種テストなどを行える「シークレット・コード」が存在します。

バンドがなにを掴んでいてキャリアアグリゲーションは機能しているのかということや、各センサー類の動作チェックなども行うことができるため、知っておくとなにかと便利なコードがいくつもあります。

そこで今回、シークレット・コードと、それを入力することでなにができるのかをまとめてみました。

シークレット・コードの入力方法

シークレット・コード入力位置f:id:holy-jolly:20170608120914j:plainシークレット・コード入力位置3

シークレットなんてたいそうな名前ですが、特に予めインストールが必要だったり、特殊な設定をする必要があるわけではなく、Galaxy S8にプリインストールされている「電話」アプリを起動し、ダイヤル用のテンキーに下記の中の使いたいコードを打ち込むだけでOKです。当然root化も必要ありません。

 

*#0011# サービスモード

シークレット・コード0011f:id:holy-jolly:20170608114850j:plain

「*#0011#」と入力することで、端末が今現在掴んでいる回線の詳細な情報が一覧で表示できます。

プラスエリアの確認や、キャリアアグリゲーションの確認に有用です。

スクリーンショットではLTEのプラチナバンドであるBand19(800MHz帯)を掴んでいる状態です。中段ほどにある「CA:None」という部分がキャリアアグリゲーション状態を示しており、「None」はCA非成立。「CA:Added」となっているとCAが成立している状態で、その時はこの項目の下に、どのバンドが追加されているかが表示されます。

通話などで3Gの回線(W-CDMA, UMTS)を確認したい時は、設定→モバイルネットワーク→ネットワークモードから「3G/2G(自動接続)」または「3Gのみ」に変更する必要があります。

なお、この設定に変更するとLTEを掴まなくなるので、確認後は「LTE/3G/2G(自動接続)」に戻しましょう。

*#06# IMEI・シリアルナンバーの確認

シークレット・コード06IMEI S/N確認

「*#06#」と入力することで、端末のIMEI(International Mobile Equipment Identity、端末固有の識別番号)と、シリアルナンバーが表示できます。

これはほとんどの携帯電話・スマートフォンで共通のコードなので、ご存じの方も多いでしょう。Galaxy S8の場合はバーコードも表示してくれるのでちょっとだけ親切です。

*#9090# 診断情報の管理

シークレット・コード9090DIAGMODE

「*#9090#」と入力することで、DIAG CONTROL(診断情報管理モード)に入ることが出来ます。出来ますが… 開発者向けの項目で、ほとんどの人は使わない項目ですし、わからない場合はいじらない方がいいでしょう。

 

*#9900# システムダンプモード

シークレット・コード9900システムダンプモード

「*#9900#」と入力すると、システムダンプモードに入ることが出来ます。

コチラも*#9090#のDIAG CONTROLと同様、開発者向けの項目です。わからない場合は触らないことをオススメしておきます。

*#0228# バッテリーステータスの確認

シークレット・コード0228バッテリーステータス

「*#0228#」は端末に搭載されているバッテリーの詳細情報を表示します。

一番下には「Quick Start」のボタンがあり、押すとバッテリーテストが始まりますが"Fuelgauge will be rest, causing battery capacity to be inaccurate. Do not use it unless it is written in your test procedure.(バッテリー残量ゲージが休止し、バッテリ容量が不正確になる可能性があります。 それがあなたのテスト手順に書かれていない限り、それを使用しないでください。)"と出るように、不用意に使うものではないので、注意して下さい。

*#12580*369# ファームウェア情報の表示

シークレット・コード12580ファームウェア表示

「*#12580*369#」は、端末のソフトウェア・ファームウェアバージョン・最終アップデート日などを表示します。

ちなみに「*#1234#」を入力してもほぼ同じような項目が出てきます(RF CalとHW Revの代わりに端末のモデル名を表示)。

*#0*# ハードウェアテスト

シークレット・コード0ハードウェアテスト

「*#0*#」と入力すると、スマートフォンのハードウェアの動作チェックを行うことが出来ます。

もし、Galaxy S8に何かしらの物理的な不良がある場合は、まずこちらで各部の動作確認をしてみるといいでしょう。

ちなみに「IRIS CAMERA TEST」では、虹彩認証の赤外線カメラで実際にどのように映っているのかを確認できます。端末のロック解除では、普通にインカメラの映像が映っているだけのように見えますが、実際には赤外線カメラで虹彩の形状をしっかり認識しているのがよくわかりますよ。

 

*#7353# クイックテスト

シークレット・コード7353クイックテスト

「*#7353#」は上の「*#0*#」と似たような項目が並んでいますが、若干項目が違っており、また必要最低限の項目を素早くチェックできるようになっています。

*#0808# USBセッティング

シークレット・コード0808USBセッティング

「*#0808#」はUSBセッティングを開きます。USBの項目にあるCP(Cellular Processor)とAP(Application Processor)はおそらくAPが初期設定になっているはずですので、こちらは変更しなくても大丈夫です。下のUSB SettingsはGalaxy S8にUSB接続を行ったときのドライバを特定するためのマルチプレクサーで、必要がない時以外は変更する必要はありません。

SnapDragonを搭載したSoCでは、このコマンドでプラスエリアのバンド(3G 800MHz)をつかむように変更できるようです(調査中)。

実はまだ他にもあります

上で紹介した他にも、確認なしでファクトリーリセット(完全な初期状態への復元)をするコマンドなどもあるのですが、情報を確認するコードと同列に表示すると紛らわしいので掲載していません。

今回紹介したコードは、どれも上手に使えば有効な情報や設定が可能な反面、よく分からずに弄った場合端末の設定が変わってしまうこともあるので、十分に注意して下さい。