前回、自宅Wi-Fiに接続できない問題が発生した楽天モバイルのパームサイズスマートフォン・Rakuten Miniですが、この度新たな問題が発生し、今度は初期不良による新品交換対応となりました。簡単ですが事の顛末と、Rakuten Mini代替機を入手した場合のeSIM再開通手続きの方法などを記しておこうと思います。
6月11日
自宅のWi-Fiに接続できないというトラブルはありつつも、Rakuten Miniにランチャーを入れるなどしてちょっとずつカスタマイズしながら、とりあえず1年は使ってみようと思った矢先でした。
異変に気付いたのはRakuten Miniを購入し、約2週間がたった6月11日のこと。この日はAmazonで購入したRakuten MiniのTPUケースが届き、早速それを装着しようと、端末についた指紋などを拭いていました。
すると背面がやけに膨らんでいることに気付きます。よく見てみると、左背面のカバーが浮いており、ちょっと中が見えているではありませんか。しかも膨らんでいる部分を押すと、ギシギシと軋むような音を立てます。
こうなった原因はバッテリーの膨張か、はたまた製造段階の部品精度の低さか…それまでは分かりませんでしたが、とりあえずこうなってしまうと端末の防塵防水設計(Rakuten MiniはIP52)も意味を為しません。
しかし当日はすでに20時を回っており、サポートセンターの営業も終了していたため翌日電話することに。
6月12日10時
午前10時頃、サポートセンター(050-5434-4653)へ電話。自動音声が流れて、目的の番号をダイヤルパッドで入力するタイプです。
Rakuten Miniに関するお問い合わせは「4」なのですが、延々と「混み合っています。そのままお待ちいただくか、時間を変えてお電話ください」のアナウンスが流れ続け、10分たっても一向に繋がりません。
結局電話がオペレーターに繋がったのはダイヤルしてから20分後。あとで楽天モバイルのまとめを読んで、これでも早い方と知ったのは後の事です。
電話口で「Miniの裏蓋が浮いており修理または良品への交換をして欲しい」旨を簡単に伝えると、「担当部署に確認し折り返し電話するので1週間ほど待ってて欲しい」とのこと。
電話口では「分かりました」と言いましたが、内心は「1週間!?!?」って感じでしたね… というか電話するまではすぐに初期不良で代替機の手配をしてくれる物だと思っていたので。
とりあえず電話を待つことに。
6月12日19時
夕食中に見知らぬ番号から入電。出てみると楽天モバイルの修理担当部署の方でした。えっ、早くない?
なぜか向こうから症状を聞いてきたので(サポセンからの申し送りが上手くいっていない?)、午前中に話したことと同じことをもう一度説明。
「初期不良の可能性が高いので新品を送らせて欲しい」とのこと。
他に「宛先住所の確認」「新しい端末を送った段ボールを使って旧端末は着払いで送付」「新端末はOSの初期設定が終わったらサポセンに電話(eSIM変更手続きのため)」などを聞いて終わりました。
あまりにも早い折り返し電話に驚きましたが、対応の速さには少し安心しました。
6月17日19時
新しいRakuten Miniが到着。開封し旧端末からデータ移行を行い、セットアップ完了。
あとはeSIMをアクティベーションし開通させるだけ、という段階でサポセンに電話。しかし「電話が大変混み合っているので明日以降お電話ください」というガイダンスが流れ、強制切断されました。そのまま20時になりサポセンの営業時間終了のため、開通は翌日に持ち越しに。
届いた端末を比べてみました。
上が初期不良のもの、下が新しく届いたものです。こうしてみると明らかに旧端末が膨らんでいるのが分かりますね。
ちなみに新端末でも自宅Wi-Fi(NETGEARルーター)には接続できませんでしたので私の端末だけの問題ではなさそうですね…。
6月18日10時
サポセンに電話。しかし昨日と同じアナウンスが流れて繋がりません。強制切断。
その30分後に再度電話すると、強制切断がない方のアナウンス(初日と同じ方)に繋がり、そのまま30分ほど待っているとオペレーターに繋がりました。
「初期不良の代替機が到着したので新しい端末で開通の手続きをしたい」と伝え、eSIMの再発行手続きを行ってくれました。この電話の30分後には旧端末でモバイルネットワークに繋がらなくなった(キャリアが「緊急通報のみ」に変わった)ので、あー処理進んでるんだなーって感じでした。
電話から1時間後、新端末側の楽天モバイルアプリで「開通手続きを行う」ボタンを押すと新しいeSIMがアクティベートされ、新端末でモバイルネットワークに接続できるようになりました。
サポセンには「設定」→「ネットワークとインターネット」→「携帯通信会社」→「携帯通信会社を追加」→「eSIMをダウンロード」の手順でeSIMをアクティベートするように言われてましたが、普通に最初の端末でeSIMを開通させた時のように楽天モバイルアプリでOKでした。
上記の手順でもパソコンや別の端末で楽天モバイルのマイページからeSIMアクティベーション用のQRコードを表示させて新端末の方で読み取ることでも大丈夫そうです。
開通を確認したので、旧端末は新端末が入っていた段ボールに入れ付属の送り状を貼って発送。これで全て終わりました。
1つだけ良かったこと
サポセンの電話の繋がりづらさや、今時こんな初期不良を引くという運のなさもあり、なかなかにイライラした1週間でしたが、1つだけいいことがありました。
それは新端末のIMEIが若い番号に変わったこと!!
Rakuten Miniが発売後に対応バンドを届出なしで変更して販売されていたことはYahooのトップにも載るほど話題になりましたが、実は私の旧端末も、FDD-LTEのBand1に対応しない、一番新しい3番目のロットだったんです。
それが新品交換で2番目のロットになったことで、
旧:FDD-LTE 3/4/5/18/19/26/28 だったのが
新:FDD-LTE 1/3/5/18/19/26/28 になり、国内主要三社のメイン周波数帯である2.1GHzのBand1に対応できるようになるんですね。逆に、Band4とかBand5は、日本にいる限りほぼ無縁の周波数帯なので、個人的にはあってもなくても良かったんです。
特にRakuten Unlimitedの無料期間1年が経過したあとなど、楽天モバイルを解約していた場合、IIJmioなどのeSIM発行ができるMVNOでDocomo回線を契約すれば、Rakuten Miniを再活用できるということになりますので、Band1対応の重要性がいかに大きいかがわかると思います。
楽天モバイルはこの件に関して「Band1非対応端末でも申込があればBand対応端末に交換に応じる」としていますが、プレスリリースにはいまだに対応については記載されていません。
今回の私の場合、端末の初期不良という、怪我の功名のような感じでBand1対応版が手に入ってしまいましたが…。この辺りは各ユーザーに誠意を持った対応をお願いしたいところですね。
ローンチから問題続きのMNOとしての楽天モバイルですが、既存大手3社による実質的な価格カルテルをぶっ壊す役目として個人的に期待をしていますので、もう少し頑張ってもらいたいところです。