MacOS CatalinaのMusicと同期するためのiSyncrライセンスについての解説

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パソコンはWindowsを使いながらスマホはiPhoneを使うという人は、日本人にめちゃくちゃ多い気がしていますが、Macを使いながらスマホはAndroidを使っているという人は果たして一体どれくらいいるのでしょうか。

 

私は元々Mac + iPhoneという組み合わせでしたが、iPhone 7の頃にスマホをAndroidに乗り換えました。それ以来、ずっとスマホはAndroidです。

しかし、パソコンはMacを使い続けており、iPhoneでそれまで使ってきた資産(レガシー)の一部は簡単には捨てられず、音楽の管理はiTunesを使い続けています。

当然ですが、iPhoneと違ってAndroidはiTunesに接続するだけで同期はできませんので、別のソフトを使用する必要があります。

それがJRT Studioが制作しているiSyncr(アイシンカー)です。私は2016年から使っています。

MacとAndroid(Mac用のソフトはiSyncr Desktop)の間で、WiFiまたはUSB接続でiTunesのライブラリと同期ができるという優れもので、 Mac + Androidで使うためにはもはや無くてはならないアプリの一つでした。

2019年10月、MacOS 10.14 Mojaveがアップデートされ、MacOS 10.15 Catalinaになりました。

大きな変更点として、今まで統合メディアアプリとしてMacに搭載されていたiTunesはMusic、ポッドキャスト、Apple TV、Apple Booksというそれぞれ独立したアプリ(App)に分離しました。

私は新しいOSの不安定性に加え、iTunesが無くなってiSyncrが使えなくなるだろうことが嫌でアップデートしなかったのですが、先日とうとう別件で必要に駆られてアップデートを行いました。

で、案の定iTunesがなくなったことでiSyncrが使えなくなったのですが、Mac用iSyncr Desktopも2019年11月にver.6.03で(ベータ版扱いですが)Music Appに対応していました。

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アイコンが丸い方が以前のiSyncr(画面が白い) 新しい物はダークテーマ
 

ただ、Mac用のアプリは更新されたものの、Android用のiSyncrアプリはなぜか以前に購入したものがPlayストアから消えてしまい、ダークテーマの新しいiSyncrアプリが登場していました。

この先、混乱を避けるため、以前のiSyncr(買い切りの有料版)は白iSyncr、新しいiSyncr(基本無料だがアプリ内課金で完全版にするタイプ)は黒iSyncrとします。

ここで重要なのは、「MacOS CatalinaでMusicアプリとAndroidを同期をするためには黒iSyncrが必要」ということです。

まず白iSyncrはMojaveまでしかサポートしておらず、MacOSをCatalinaに更新してiTunesが消えた場合、Music Appとの同期ができなくなります。

ここで気になるのは「以前白iSyncrでライセンスを買った(有料版を使っている)のなら黒iSyncrでアプリ内購入は不要なのでは?(購入済ライセンスの引継ぎができるのでは?)」という点です。

私もその点が気になってJRT Studioにメールで問い合わせてみたのですが、何度かやりとりした結論としては

・Music Appとの正常な同期ができるのは黒iSyncrだけ

・黒iSyncrをMusic Appとの組み合わせで無制限(無料版は同期曲数が100曲までに制限されている)に使う場合、以前に白iSyncrを購入したかどうかにかかわらず再度アプリ内購入が必要(なお、白iSyncrがインストールされていれば割引価格が適用される)

・白iSyncrから黒iSyncrへの購入済ライセンスの引継ぎはできない

とのことでした。ただし、

まだCatalinaにアップデートせずiTunesを使っている場合、白iSyncrは無制限に使い続けることができる

・機種変更などで白iSyncrを再度インストールする場合でも、Playストアにある黒iSyncrを使わずに、マイアプリのライブラリから白iSyncrを探してインストールすればライセンスなどもそのまま

ということで、Catalinaにアップデートしなければ問題なさそうです。ただいつまでもOSをアップデートしないわけにもいかないので、どのタイミングで更新して環境を切り替えるかは悩みどころかもしれませんね。

 

この件について、「以前に買い切りで購入したのにアプリを変えて再度課金させるなんて汚い!」という意見もPlay Storeのレビューにちらほらみられますが、私はそうは思いません。

なぜなら、同期元のソフトがiTunesからMusicに変わり、開発者はアプリを根本的に作り直さなければならず、それだけの苦労をしているはずだからです。

それだけの物が900円で、この先数年間無料更新ありで使えるなら安い物だと思いませんか?

ただ、黒iSyncrのページに、Catalina対応の件やMusic Appの件、ライセンス関連の引継ぎ不可の件が全く書かれていないのは不親切ですね。現在白iSyncrはPlayストアから消えているので、新規利用者であれば気になりませんが、これまでiSyncrを使ってきた人たちは不信感を抱くと思います。

あと、何か問題があって文句を言いたのでは無く解決したいのなら、Playストアのレビューへ書くよりもJRT Studioに直接メールをした方がレスポンスが早いです(レビューだと基本的に「うちにメールをしてくれ」としか言わないので)。

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私も深夜1時半に問い合わせのメールを送り、1時間半後の深夜3時(現地時間は昼ですが)に返信がきました。レスポンスが良すぎる。

最後に。JRT StudioからはJustinかCarolineのどちらかからメールがきますが、どうやら彼らはたった二人で細々と開発してるみたいなので、あんまりいじめないであげてください… 日本語の低評価レビューにもわざわざ翻訳ソフト使って頑張って返信してるけど全然うまく意思疎通できてないのもかわいそうなので、せめて英語で言ってあげて…