【4DXはいいぞ】劇場版ガールズ&パンツァー4DX上映を見てきました【オススメの席紹介】

ガールズ&パンツァー劇場版ロゴ

劇場版「ガールズ&パンツァー」、20日からいよいよ4DX上映がはじまりましたね。

通常公開から3ヶ月経って、改めて4DXにて上映されるというのは映画史上でもかなり珍しいことではないでしょうか。ほんとうに嬉しい限りですね。

私が既に普通の上映で3度見て、ストーリーはほとんど覚えてしまったのですが、見るたびに新たな発見があり、全く飽きないのが凄いところです。

我が北海道でもユナイテッド・シネマ札幌にて4DXが始まったので、早速見てきましたので、感想、4DXの注意点を。更にそれを踏まえて4DXを楽しめる座席はどこなのかも検討します。

予約

公開から数日は仕事の都合で札幌に行くことが出来ず、26日の1回目の上映をネット予約しました。平日の昼間だし大丈夫だろう...と一週間前に購入しましたが、その時点ですでに中央の席は殆ど埋まっている状況でした。ちなみにその3日後には向こう一週間まですべて満席になっており、改めてガルパンの人気を実感しました。

もちろん、通常シアターに比べて、座席数が圧倒的に少ないことも関係していると思いますが...

結局ネットで調べて、4DXはスクリーンと最前列の距離が離れているので、前の方でも大丈夫という言葉を信じて、前から2列目の中央を予約しました。

席の位置については後述します。

 

到着〜入場

ユナイテッド・シネマ札幌入り口

そんなこんなでサッポロファクトリー内、フロンティア館にあるユナイテッド・シネマ札幌へ。

映画館ってのは、いつ行ってもいくつになってもなんだかワクワクしますね。

おっ、ドアのところになんだか気になる掲示物が。

ガルパンはいいぞ

ガ ル パ ン は い い ぞ

スタッフの気合の入り方がビシビシ伝わってきますね。

右下にチラッとアニメ版11話でのダージリンの放った格言「恋と戦いはあらゆることが正当化されるのよ。」("All is fair in love and war.")が書いてあるのもポイント高い!やっぱりガルパンはいいぞ!

 

鑑賞券

今回ネット予約で購入済みなので、自動発券機でサクッと行きたいところでしたが、駐車券に判子を押して貰う必要があったので仕方なく対面販売で。

4DX鑑賞券は2,800円。つまり、普通の鑑賞券に4DX料金として1,000円上乗せされています。高いと感じるかどうかはその人次第でしょうね。

個人的には、3D上映で500円上乗せしていることを考えれば、安いものに思えました。

そういえば3Dってどこいったんですかね?

4DX専用ロッカー

15分前入場となっていましたが、劇場内の混雑を想定してか、実際に開場したのは20分前。入場アナウンスの最後に、劇場スタッフが3人位で「パンツァーフォー!!」と声を合わせて叫んでいました。ガルパンはいいぞ。

やはり、ドアの掲示物といい、理解のあるスタッフがいるみたいですね。ノリと勢いは大事ですからね。さっすがアンチョビ姉さん!

4DXは座席の構造と安全上、荷物などを座席の下や膝の上に置くことが出来ないため、外套類も含めてすべて写真の備え付けロッカーに預ける形になります(4DX専用)。

座席の下にiPadを置いておいてグチャグチャになった例もあるので、面倒でもロッカーを使いましょう。

ちなみにこのロッカー、スーパー銭湯にあるような、100円硬貨を入れてカギを抜くタイプ(カギを返したら硬貨を返却)だったので、予め100円硬貨を用意しておいたほうがいいと思います。ただ、両替が必要な場合はスタッフが対応してくれるようです。

4DXシアター

シアター内は総座席数96席の割にかなり広いです。前後の間隔が通常よりも1.5倍近く大きく開けられており、椅子も4席ごとに区切られているからでしょう。

この日は当然のごとく満席。男女比は9:1位でした。

椅子の座り心地はかなり固め。ガックンガックン動くせいもあるんですけど、ちょっとおしりが痛くなりました。背もたれも固いです。

右のアームレストには、顔などに掛かる水噴射装置のON/OFFスイッチがあります。今回は1度も触らなかったですけど、メガネを掛けている方なんかは使うかもしれませんね。

いざ、上映

上映後

▲上映後に撮影。ユナイテッド・シネマ札幌は割りと最前席が近いです。

とても良かった(ボキャ貧)

体験型の娯楽ですから、言葉よりも実際に行ってもらったほうがいいです。今まで一回でも劇場版を見ているのであれば、絶対に後悔はしないはずです。

しかしまあ、4DX前提で作られた映画ではないのに、ここまで4DXと相性が良いのは本当に凄い。今まで劇場で何回も見たはずのシーンが、全くの別物に感じられます。

特に最後の中央広場での決戦シーンは、息をするのも忘れてしまうくらいの演出濃度。没入度高すぎ。

私は、あのシーンを見るために1000円余分に払ったんです、と言っても過言ではない。

これで5月末にでる円盤の敷居がまた上がっちゃった気もしますが。

 

以下、気になったことなどを箇条書き。

戦車戦シーンの迫力は圧巻。冒頭のエキシビションマッチ(大洗・知波単連合 vs プラウダ・聖グロリアーナ連合)は、まあまあこんなもんかーって印象でしたが、大学選抜戦、それも後半に行くに連れての4DXの気合の入り方が尋常じゃないです。4DX演出のリソースを、終盤〜ラストに集中させた感じ。

演出の種類が豊富。ディズニーランドにあるシアター型アトラクションに毛が生えたくらいだろうな、と予想していましたが、大きく裏切られました。椅子は上下左右前後に自在に動き(ただもうちょっと大きく動いてもいいかな)、各部の振動、背中や腰への打撃(マッサージチェアのアームみたいのが叩いてくる)、砲弾が顔の横をすり抜けていく衝撃波、履帯が火花を散らす時の足元の感触など... ありとあらゆる手段を使ってきます。

「ニオイ」が思ったほどではなく、残念。もっと石鹸の香り(潮騒の湯のシーン)とか、海の匂いとか、キュウリの匂い(例のシーン)がするものかと想像していたが、出てくるのはコメリの工具コーナーのような匂いだけ(砲撃シーンとか爆発シーンで良く嗅いだ印象があるので、火薬をイメージしているのかな?)。この演出は劇場ごとに差があると思われます。札幌は残念賞です。

割りと酔う。特に戦闘シーンで多用される車長視点(FPS視点)で、視線と戦車の動きに合わせて椅子がグワングワン動くので、乗り物酔いとか3D酔いしやすい人はけっこう厳しいかも。不安な人、酔いやすい人は、あらかじめ酔い止めを飲んでから見るのが吉。

けっこう寒い。戦車で走行するシーンではだいたい左右の壁に付いている大型送風機から風が来るんですけど、これが意外と寒い。上着はロッカーに預けるように言われますが、寒がりの人は着たままでもいいかも。

トイレは(ほぼ)行けません。上映前に劇場スタッフからも「開始すると座席が動くので事前にトイレに行ってください」とアナウンスがありました。どこで何が起こるのか分かっている鑑賞2回目以降であれば、中盤でトイレに立てるかもですが、戦闘シーンに入ったら端の席にでも居ない限り無理です。でも、お尻の下の振動で尿意が刺激されるので、絶対に上映前にトイレは行っておきましょう。

ドリンクと(特に)ポップコーンは要らない。水分はプシュプシュ飛んでくるのでそれを飲みましょう、とまではいいませんが、上の尿意にも関連してくるので、あんまり劇場内でドリンクとかフードを買う必要はないかと。私の上映回のときも、フード・ドリンクを持ち込んでいる人はほとんど居ませんでした。ポップコーンは多分振動でこぼれます。ダージリン様のポップコーンセットは巧妙な罠なので鑑賞後に買いましょう(ポップコーンは袋に入れてくれる場合もあるようです)。

ベストの席は?

 

結局どの席が一番4DXを楽しめるのでしょうか。まずは下の座席表をご覧ください。

4DX座席表

オレンジの枠線E-10が今回私の鑑賞した席。

スクリーンまで10mあるかないかという距離で、左右の視線移動が必要、かつ若干スクリーンを見上げる形になります。

ガルパン4DXは、戦車の発進・制動などで前後に椅子が揺れることが多いため、スクリーンを見上げる姿勢が続くと首がガックンガックンして痛くなります。ムチ打ちみたいなもんです。

ですから、あと2列ほど下がったほうが、楽に鑑賞できるでしょう。

というわけで、黄色破線の中の位置がまず第1選択となります。

また、横の行の位置ですが、1、2、15、16のような極端に端の席でなければ、どこでも特に問題無いと思います。ですが、最前列左右はスモークが目の前から発生し、画面が見えなくなっていたようなので、おすすめしません。

ただし、椅子が4席1セットで動作する都合上、1ユニットで中に挟まれた2席(1〜4の席であれば2と3)は、椅子の可動域が狭くなることで、どうしても左右揺れのような動作の時に物足りなさを感じるかもしれません。ですので、可能であれば1セットの椅子の端の席を選ぶことをおすすめします。

つまり、上の座席表で赤点線で囲まれている部分が、動き・視野ともに最もガルパン4DXを楽しめるベストな座席であると思われます。

また、目の前の座席については、椅子の背が高いこと、映画への没入感が高いこともあり、他で言われているような、他人の動きが気になることはありませんでした。

(座席表はユナイテッド・シネマ札幌 シアター1のものです。他劇場の座席では異なる場合があります)

映画館でしか出来ないこと

ここ数年で、個人用のテレビがどんどん大画面になり、家庭用ホームシアターの音響も進化し、プロジェクターなどを使用すれば誰でも映画館のように楽しめるようになりました。

3Dが家庭用テレビに(一時的ですが)普及したことを考えれば、いつかは個人用4DXのようなAV環境が出来るかもしれません。

ですが、動く椅子はまだしも、風、匂い、水、スモーク、フラッシュ... これら各種の環境要素を作り出せる装置を個人用途で完成させられるのは、まだまだ先の話でしょう。

 

つまり、4DXは、本当に久しぶりに「映画館でしか出来ない体験」を作り上げたのです。そういうエポックメイキングな装置を使って、ガールズ&パンツァーを見ることが出来たことは、本当に幸せです。