Androidはソフトキーが良いのか、物理キーがいいのか?両方使ってみてわかったメリット・デメリット

Androidは物理キー?ソフトキー?

Androidのキーは機種ごとに異なる

AppleのiPhoneとは違い、様々なメーカーから多種多様な端末が発売されているAndroidスマートフォンでは、ボタンひとつとっても機種ごとに違いがあります。

その中でも、画面が点灯している状態で使用する画面下側の3つのボタン(機種によっては4つだったりしますが)は、ナビゲーションバーと呼ばれており、多くの端末で採用されています。Google純正Android端末のNexusシリーズ、PixelシリーズやSONYのXperiaなどは全てこのタイプですね。これらはソフトキーオンスクリーンキーなどと言われる、Android独特の機能です。

これに対して、iPhoneのような物理的なホームボタンを備えていたり、ナビゲーションバー自体を画面下に物理的なボタンもしくはタッチキーとして装備しているものもあります。前者は(先日発表されたGalaxy S8からは物理キーが消えてしまいましたが)S7までのサムスン・Galaxyシリーズや、後者はASUSのZenfone 3などがそのタイプです。

これらは物理キーハードキーなどと呼ばれています。現在ではAndroidを開発しているGoogleがソフトキーを推奨していることもあり、搭載している機種はかなり減ってしまいました。昔の国産スマホには3つボタンが画面下についているのとかが良くありましたよね。

 

さて、私が今現在使用しているAndroid端末が、ZTEのAxon 7とSONYのXperia Z3 Tablet Compactなのですが、Axon 7はタッチタイプの物理キー、Xperiaはソフトキーを採用と、それぞれ異なるタイプの端末を所持しています。

私自身、物理キーにメリットを感じてAxon7を購入したのですが、物理キーは物理キーでデメリットもありました。

そこで、それぞれの端末を使ってみてわかった「物理キー」「ソフトキー」のメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。

 

 物理キー(ハードキー)

galaxy s7の物理キー

Galaxyシリーズに代表されるような、クリック感のあるホームボタンは、XiaomiやHTCなど、日本国外の端末に多く採用されている印象があります。

機能的には、ボタン長押しやクリック回数などで3ボタンタイプと同じように扱うことが出来たり、最近の端末ではiPhoneと同じようにホームボタン自体が指紋認証センサーを兼ね備えているものが主流になっています。

クリック感の無いタイプ、いわゆる静電容量方式で触れたことを検知するタイプは、Galaxyシリーズのアプリ履歴・戻るボタンや、ASUSやZTEなどの端末に採用されています。

 

 

物理キーのメリット

1.画面が広い

画面の一部を専有するオンスクリーンキーに比べて、画面外にボタンを備える物理キー機種の場合、一般に画面領域を広く使えるメリットが存在します。

ウェブブラウジングや、ホーム画面などでは特にその恩恵に与れるでしょう。

 

2.付加機能の自由度が高い

主流の指紋認証センサーと一体化したものや、押し込みの強さで機能が変化するもの、タップの回数やクリックの回数で色々なトリガーを呼び出せるもの、中にはモーションジェスチャーまで備えているものもあり、物理キーは様々な付加機能がついているものがあります。

 

物理キーのデメリット

1.誤タッチが発生する

Axon 7Zenfone 3 Deluxe のような、画面と同じ高さにタッチタイプの物理キーがついている端末の場合、画面点灯中は触れただけで反応してしまうため、誤タッチの可能性が高くなります。

上はスマートフォン用リズムゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」のライブ中のスクリーンショットですが、プレイ端末のAxon7では、赤矢印の先あたりに物理キーがあり、しかも画面とツライチなので、激しいフリック時などは指が触れてしまい、プレイが中断してしまうことが多々あります。

設定で「戻る」キーは反応しないように出来るのですが、「アプリ履歴」キーは無効にできないため、誤タッチしてプレイ中断、しかもそのままボタンの上にある「アプリの履歴を削除」を押してしまいアプリ再起動…なんてことも。

ホームボタンタイプやゲームのプレイ中は消えるソフトキーであれば起こり得ない操作ですが、タッチタイプの物理キーの場合は、こういったミスが起こることがあります。

 

2.暗所で見えない

オンスクリーンキーの場合、当然ですがボタンはディスプレイの中にあるため暗いところでもボタンは目視できます。

これに対して物理キーは、ボタンの下に照明でも仕込んである機種(ASUS Zenfone 3 Deluxeなど)でも無い限りは、暗所でボタンの位置がわからなくなります。

クリック感のあるタイプや、ボタンの周りに段差があればまだ触って判別できますが、そうでない場合はもはや慣れだけになってしまいますね。

 

3.上下左右の回転に対応できない

ZTE Zxon 7を使っていて、割と気になったのがコレです。Axon 7は物理キーの部分を除けば、ほぼ上下対称のようなデザインをしているため、たまに上下反転した状態で使うのですが、キーは下方向にしかないため、気づいたときに一度反転させる手間があります。大した事ないように感じますが、割とストレスがたまります。

 

 

ソフトキー(オンスクリーンキー)

androidのソフトキー

Android 4.0から採用されたソフトキー(オンスクリーンキー)は、GoogleがAndroid OSに推奨していることもあり、現行の全機種の8割ほどがこちらを使っています。

3つのボタンがAndroidの利点と考える人も多いうえ、物理キーに比べてコストも安く、また機械的な故障の恐れもないので、ほぼAndroidのデファクト・スタンダードとして使われているのが実情です。

機種によっては、独自OSなどでボタンの数や配置を変えたり、Windowsのタスクバーのように使わない時は隠す機能をつけるなど、設計上の自由度が高いのも人気の1つなのでしょう。

 

 

ソフトキーのメリット

1.故障が少ない

物理的なスイッチ機構やセンサーを組み込むハードキーに比べて、ディスプレイのタッチスクリーンを利用するソフトキーは、故障の可能性が非常に少ないというメリットがあります。オンスクリーンキーが機能しない時は、タッチスクリーンの故障ということですから、故障判別がし易いのも、良いところですね。

 

2.上下左右すべての画面方向で使える

AndroidはiPhoneと異なり、上下反転した状態でも使用できますが、オンスクリーンキーの場合だとそれがさらに捗ります。

画面の向きに応じて、その時下になる場所にキーが表示されるため、いちいち画面の向きを確認したり、キーを探す必要がないのは大きなメリットだと思います。

 

3.カスタマイズの自由度が高い

機種によってはroot化が必要になるものもありますが、ナビゲーションバーの各ボタンのアイコンの変更や、配置の変更、3ボタンから4ボタンへの変更など、柔軟なカスタマイズが可能です。ディスプレイのなかにあるキーだからこそ可能な、物理キーでは絶対に真似出来ない部分ですね。

 

ソフトキーのデメリット

1.画面領域が狭くなる

単純にオンスクリーンキーの場合は、ディスプレイの表示領域の下の部分をナビゲーションバーが専有するため、ボタンが表示されている状態では、無いものに比べて表示できる範囲が狭くなります。ブラウジング時やホーム画面などでは、1画面中の情報量に、特に差が出る部分となります。

2.操作に1アクション手間が増える

ゲームや動画鑑賞など、全画面アプリの場合は、普段はナビゲーションバーは消えていて、画面タッチ時や上からフリック操作などで出現させることができるなど、フレキシブルな運用が可能ですが、物理キーのスマートフォンに比べて1アクション余計に必要になるのも面倒ですね。

 

3.焼付きが起こる可能性がある

最近増えている有機ELディスプレイですが、同じ部分に同じものを長時間映し続けた状態が続くと、信号がなくてもそこに映っているかのように見えることがあります。

家電量販店のスマートフォンコーナーで、長い時間ディスプレイONのまま展示されているGalaxyなどでよく見かける現象ですね。

これがいわゆる「焼付き」現象で、有機ELディスプレイの宿命でもあります。最近では有機ELの寿命も長くなってきていますし*1、本当に”酷使”レベルで長時間使わないと焼き付きはほぼほぼ起こらないと思われますから、この部分は深刻に考える必要はないかもしれません。

 

 

まとめ

私自身、もともと先に使っていたAndroid端末が、ソフトキータイプのXperiaだったこともあり、物理タッチキーのAxon 7に、大きな期待を抱いて購入したのですが、物理キーは物理キーでそれ独特の問題があり、どちらがはっきりと優れているとは言えない状況です。

ただ、Androidの機能的な恩恵をより多く享受できるのはソフトキーなのかな?とも感じ始めています。特に画面の向きを変えた時に、どの方向でも問題なく使用できるというのはiPhoneにはないAndroidだけのメリットです。

私はXperia Z3 Tablet Compactを風呂に持ち込んでアニメやマンガなどを見るのですが、その時でも縦持ち、横持ちにかかわらず、上下方向を気にせず使えているのは、ソフトキーを採用するAndroidならではなのだなあと、改めて実感しました。

私のように、物理キー・ソフトキーの有無で端末を選択する人はけっこういると思いますが、個人的には、これからのAndroidの方向性的にも、ソフトキーをオススメしたいと思います。

 

*1:最近のスマートフォン用の有機ELで、寿命は約50,000時間と言われています。1日12時間つけっぱなしにしても、10年以上持つ計算