7月1日から受付が始まった総務省のマイナンバーカード活用・消費振興事業「マイナポイント」。
キャッシュレス決済サービスとマイナンバーカードを紐付けて、期間中にチャージまたは決済を行うことでキャッシュレス利用金額の25%、最大5000円分の還元が受けられるというものです。
総務省主導ということ、キャッシュレス決済が対象ということで、先日終了した6月30日までのキャッシュレス決済・ポイント還元事業と似ているように思えますが、マイナンバーカードが必要・還元対象になるのはマイナンバーカードに紐づけたキャッシュレス決済サービスひとつだけ、という点で大きく異なっています。
そしてそのために、各決済サービス事業者が自社への囲い込みのために独自のボーナスポイント*1キャンペーンを実施しています。
つまり、紐づける決済サービスによっては、トータルの還元率が25%をゆうに超えることがあるということになります。
この記事では、主要な各決済サービスのボーナスポイントをまとめました。
最初に確認しておきたいこと
①マイナンバーカード*2を所持していないとマイナポイント事業の還元対象にはなりません
②マイナンバーカード取得後にスマホ・パソコンまたは市町村の端末でマイナポイント予約(マイキーIDの発行)が必要です
③2020年7月1日から受付は始まっていますが、実際に還元対象となるのは9月1日からのチャージまたは決済のみです(2020/9/1〜2021/3/31まで)
④キャッシュレス決済事業者の受付はまだ継続中なので、9月1日までの間に対応する決済サービスが増えることもありますし、後出しで各社独自のキャンペーンを打ち出すことも予想されます(主に他社より増額の方向で)。
⑤一度紐付けたサービスは二度と変更できないのでよく吟味する必要があります
⑥1つのマイナンバーに紐付けられるキャッシュレス決済サービスは1つだけです
⑦マイナポイントで還元されるのは各決済サービスでのポイントまたは支払残高です
⑧最大5000円(25%)の還元は総務省の規定でどの決済でも共通です。ただし決済業者によってはキャンペーンの表記を30%還元(5%は独自の分)などとしていることもありますので惑わされないようにしましょう
キャッシュレス決済ごとのボーナスまとめ
ボーナスポイント付与を全員が受けられるサービスをまとめています。
必ずしも全員にボーナスが付与されない「マイナポイント利用で抽選でポイント当選」等のみの決済サービスは記載していません。
追加のキャッシュレス決済サービスがあり次第、都度更新していく予定です。
Suica/モバイルSuica (JR東日本)
条件:紐付け・9月1日以降のチャージ
・基本還元率0.5〜2%、1ポイント=1円
・マイナポイント連携で全員に1000ポイント付与
・ビューカード利用の場合さらに抽選で2500名に2000ポイント
WAON (イオン)
https://www.waon.net/mynapoint/benefit/
条件:紐付け・9月1日以降のチャージ
・基本還元率0.5〜1%、1ポイント=1円
・チャージ金額の10%(最大2000ポイント)付与
NANACO (セブン&アイ)
条件:8月31日までのマイナポイント紐付け・9月1日以降のNANACO利用
・基本還元率0.5〜1%、1ポイント=1円
・8月31日までにマイナポイントをNANACOと紐付けした全員に500ポイント付与
・9月1日以降のNANACO利用金額3000円ごとに上記ポイントが当たるチャンス(総計二万名)
au PAY (KDDI)
条件:9月1日以降のチャージ
・基本還元率0.5〜1.5%、1ポイント=1円
・マイナポイント還元額の20%還元(=チャージ金額の5%)最大1000ポイント付与
メルペイ (メルカリ)
条件:マイナポイント紐付け+本人認証+メルカリでの買い物
・基本還元率なし
・メルカリでの買い物の5%分(最大1000ポイント)付与(1000ポイントの部分はメルカリでの買い物のみ対象。メルペイ加盟店は対象外)
LINE Pay (LINE)
条件:期間中(7/1〜8/25)の間にマイナポイント紐付け
・基本還元率1〜3%、1ポイント=1円
・期間中のマイナポイント紐付けで全員に特典クーポン3ヶ月間5枚付与
dカード/d払い (ドコモ)
条件:9月30日までにdカードまたはd払いでマイナポイント紐付け
・基本還元率0.5〜1%、1ポイント=1円
・マイナポイント紐付けでdポイント500ポイント付与(期限付・用途限定)
FamiPay (ファミリーマート)
条件:期間中(7/1〜9/30)のマイナポイント紐付け
・基本還元率0.5% 、1ポイント=1円
・マイナポイント紐付けで先着10万名に500円分のFamiPayボーナス付与
最後に
現時点では、還元率でみると10%・最大2000円分が確定しているWAONが一歩飛び抜けている印象ですね。イオン系列なので使えるお店も多いですし、商品・サービスも充実しているためかなり手堅い選択肢です。
普段イオンやマックスバリュなどで買い物をされる場合はこちらに決めてもいいと思います。
ただ、これは個人的な予想ですが、9月1日の対象期間開始までに、キャッシュレス事業者の間でユーザー確保のために熾烈なキャンペーン合戦が繰り広げられると思われます。
例えばソフトバンク系列のペイペイは、記事を書いた時点では抽選のみ(マイナポイントペイペイジャンボ)だったので記載しませんでしたが、au Payやバーコード決済他社に対抗して、近いうちにかなり大きなキャンペーンを打ち出してきそうな予感がしています。
また、バーコード決済の楽天ペイや電子マネー・楽天Edyといったサービスをもつ楽天も、現時点では一切ボーナスキャンペーンを打ち出していません。こちらも要注意ですね。
以上のことから消費者目線で考えると、最終的にマイナポイントの紐付けを行うのは各社のキャンペーンが出そろった8月になってからの方がいいかもしれません。
ちなみに筆者は、今できることを後に持ち越すのがストレスになるため、早々にモバイルSuica(ビューカード)を紐付けました。日常の買い物はほとんどSuicaしか使わないので…