【CX-5】中華製の激安TPMS(エアモニ)を取り付ける

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突然ですがみなさん、TPMSってご存知でしょうか。

Tire Pressure Monitoring Systemの頭字語で、日本語にすると「タイヤ空気圧監視システム」となります。つまり、自動車のタイヤ空気圧を走行中でも目視できるようにするための装備です。日本では商品名であるエアモニとか、エアモニターなどとも呼ばれていますね。

日本では馴染みがないかもしれませんが、欧米では装着義務化が進んでおり、アメリカでは2007年から、ヨーロッパでは2012年、お隣韓国でも2013年から、新車への標準装備が当然になっています。

輸入車などはシステムの中に組み込まれていることも多いので、目にしたことがある人も多いかもしれませんが、日本車では一部のレース愛好家などがレース中のタイヤ空気圧のチェックのために装着したり、重量のあるキャンピングカーユーザが使っていたりしますが、一般にはまだあまり普及していません。

そんなTPMS、以前は2、3万円もするのが当たり前でしたが、最近は中国製の安価な製品がAmazonなどの通販サイトで数千円で購入できるようになりました。

今回、4000円のTPMSを購入したので、早速CX-5に装着して使ってみました。

購入

TPMS 空気圧監視システム(4200円)

通販サイトで販売されている中国製TPMSは大きく分けて2種類あり、ダッシュボードに設置するタイプと、フロントガラスに貼り付けるタイプが存在します。

CX-5はダッシュボードにものを設置できるスペースが少ないため、今回はフロントガラス設置タイプを購入しました。

Amazonで「TPMS」で検索すると同じような製品が大量に出てきますが、そのほとんどは僅かな違いしかありません。例えば液晶表示の数字の色や項目の配置だとか、タイヤに取り付ける空気圧センサーのシールの色とかその程度です。

なので、基本的にはどれを買っても性能的にはほとんど変わらないですから、その時安いものや色が好みのものを買えばいいと思います。

また、設置タイプに関わらずほとんどの製品は背面に充電用のソーラーパネルを備えています。こちらに関してはダッシュボード設置タイプよりもフロントガラス設置タイプの方が効率よく充電できると思いますが、フロントガラス設置タイプはUSBでの充電がしにくい(気軽に取り外しできない)というデメリットもありますので、車のダッシュボード形状などをよく調べてから購入することをオススメします。

 

開封・内容物

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そして届いたのがこちら。私が買ったのはJelkuzというブランドだったはずですが、箱に書いてあるのはJansite(こちらもTPMSを販売しているブランドです)でした。

大元に製品を作っている工場があって、各業者が適当なブランド名をつけて販売するというのは、中国製品の常なので気にしてはいけません。

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内容物はこんな感じ。

TPMS本体、タイヤ空気圧センサー4個、センサー盗難防止用ナット4個、ナット用工具、センサー用工具、ダッシュボード設置用ブラケット、充電用MicroUSBコード、取扱説明書(日・英)です。

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日本語説明書は意外とちゃんとしています。ただ明らかに英語のものと比べて書いてあることが少ないです。

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センサーは中にボタン電池が入っていることもあり、大きいです。ただしIP67等級の防水性能があるとのことなので、洗車機などにもそのまま入れてしまって大丈夫です。

また取り付け位置を示すシールが貼ってありますが、ペラペラなので洗車とかをしているうちに取れてしまいそうです。ただ、シールを使うのは最初に取り付ける時だけなので、剥がれても問題ないかなとは考えています。タイヤ交換の時も基本は一本ずつ交換するので、都度TPMSを夏タイヤに付けていけば混同しませんからね。

電池はCR1632ボタン電池をそれぞれのセンサーに1個使用します。ダイソーなどの100円ショップでも容易に入手可能なので、特に困ることはないでしょう。

電池交換時は付属の工具を使用してキャップ部分を取り外します。

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本体は上部に3つのボタンがついており、左ボタン長押しで電源ON・OFFを行います。ただ車に設置した場合は振動センサーで自動的に電源が入る仕組みなので、いちいち車に乗ったら電源を入れるという操作は不要になり、基本的には電源ONの状態のまま使用することになります。

その他、メニュー画面では表示単位(Bar, Psi)、温度(華氏度℉か摂氏度℃)、警告する最低空気圧/最高空気圧の閾値、タイヤ温度の警告閾値などが設定できるようになっています。

また、照度センサーも付いているようで、周囲の明るさに応じてディスプレイの明るさも変動します。夜でもくっきり見えるのは助かります。

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本体裏面はフロントガラス貼り付け用の3Mテープがすでに貼付されており、中央には充電用のソーラーパネルがついています。

ソーラーパネルで充電中はディスプレイに太陽マークが表示され、内部のリチウムイオン電池へ充電されます。購入してから2週間程度使用していますが、最初に自宅でUSB充電をして以降はソーラー発電だけで今日まで使えていますので、それなりに効果はあるものと思っています。

 

取り付け

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空気圧センサーの取り付けは、まず付属のナットをバルブに取り付け、センサーを装着した後に付属のレンチでナットをセンサー側に回します。

こうすることで他人がセンサー部分を取り外そうと回しても外れなくなり、盗難防止になるようです。

ただし、付属のレンチがないといざ出先で空気を入れようとしても外れませんので、レンチは車載しておく必要があります。

この作業をタイヤ4本でそれぞれ行いました。

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各センサーとTPMSは出荷時点ですでにペアリングされており、取り付けると自動的に各センサーの数値が表示されます。

この時はなぜか左リアタイヤの温度が異常に高かったのですが、次の日には他のセンサーと同じレベルまで下がっていました。

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TPMSの設置場所は迷った末にCX-5のカメラ・センサーユニットが収まる部分の下部に貼り付けました。

CX-5のフロントガラス角だとそのまま取り付けても視認性に問題はありませんでしたが、ガラスが鋭角に寝ている車種に取り付ける場合は付属のブラケットを使用することをオススメします。

 

評価

良い点

価格が安い

日本メーカー(プロテクタのエアモニシリーズなど)と比べて、1/5〜1/6程度の価格で入手でき、もし壊れてしまってもそんなに惜しくありません。

普通に使える

安価なのでセンサーの数値バラツキや無線認識不良などは多少覚悟していたのですが、2週間使ってみた限り、特に問題なく使用できています。

数値もほぼタイヤ指定空気圧(CX-5の17インチで2.3bar)で表示できていますし、高速道路などを走ってタイヤが温まるとしっかりと数値も上昇して表示されています。

ほぼノーメンテ

ソーラーパネルのおかげでTPMS本体は全くUSB充電をする必要がありませんし、起動も車に乗り込む時のドアの振動程度で自動で電源がオンになるため、通常使用している分には特に操作やメンテナンスをする必要がありません。

あとはセンサー側の電池がどれくらい持つのか、これから使いながら調べていこうと思います。

悪い点

音が安っぽい

振動を検知すると電源が自動でONになる、というのは上で書いた通りですが、その時に「ビッ!」と安っぽいブザーみたいな音がTPMSから出ます。

消音機能があれば良いのですが、どうやら出来ないみたいですので、例えば車中泊などをした時に寝返りとかで音がなる可能性が考えられます。

センサーがデカい

CX-5のような17インチ、19インチのホイールを履く大型車であれば、そこまでセンサーの大きさは気になりませんが、軽自動車やコンパクトカーなどの小径ホイールでは、センサーの大きさが目立ってしまいます。

中にボタン電池やらセンサーやらが入っているからこその大きさなので仕方ないことではありますが、小さいホイールの車に取り付ける場合は注意が必要です。

総評

安価ですが特に大きな問題点はなく、普通に使えています。今まで車に乗っていて警告がなるような異常空気圧は体験していませんが、万が一スローパンクなどが起こってしまってもすぐにわかるというのは非常に便利です。

特に北海道は、長距離を高速域で走ることが多いため、こういった保険的な商品が安価に手に入るのはありがたいですね。

センサーはIP67レベルの防水性能があるので、そのまま洗車などをしても大丈夫なようで、実際取り付けてからコイン洗車場で1回、全自動洗車機で2回洗車していますが特に問題なく使えています。

今後、日本でも諸外国のように法整備が進んで、TPMSが義務化されるとは思いますが、それまでは個人レベルで装備しておくのも、現時点では有効的な自衛手段でしょう。