【CX-5】6速マニュアル(6MT)の2019年改良型 CX-5 XD PROACTIVEを契約しました

新型CX-5トップ

先日、今年2回目となる商品改良(マイナーモデルチェンジ)がCX-5が発表されました。

普段なら「ほーん、で?」で終わり、ほとんど興味を示すことはないのですが、この度は違いました。

というのも、2018年11月からのCX-5(クリーンディーゼル車)に、何と6速マニュアル設定が追加されるというのです。

輸出車にはあったものの、国内向けでは今まで頑なにAT設定しかなかったCX-5に、なぜ突如としてMT設定が追加されたのか、そして果たして誰が買うのかなど疑問はつきませんでしたが、MT愛好家として、これほど嬉しい知らせはありませんでした。

今のDJ系デミオを乗り始めて、はや3年と8ヶ月。このブログのコンテンツの半分を占めるデミオの記事は、アクセスを支えてくれる屋台骨でもあります。少なくとも5年経過までは乗ろうと考えていたのですが…

そんなわけで、CX-5は当初の私の人生設計的には買う予定のなかったものなのですが、紆余曲折あり、先日無事契約完了しましたので、経緯などを書いていきたいと思います。

予想外の発表

この知らせを受けたのは今年9月。懇意にさせていただいているディーラー担当営業さんから「ほーりーさん!CX-5にMT出ますよ!どうですか!?」とLINEで連絡を受けたのが最初でした。

今の愛車(デミオ)を購入するときもした後も、次に買うならMTのアテンザですかねー、時期的にはスカイアクティブ-Xが乗った2020年頃ですかねー、でもXにMTが乗る保証はないんですよねー、でも自転車乗せたり車中泊するならSUVの方がいいんですよねー、CX-5とかCX-8にMT設定あれば言うことなしの最高なんですけどねー、マツダはMT大事にしてくれてるのになんでSUVだけMTないんですかねー…なんて話を常々していたこともあり、営業さんにも「こいつしかいない」と思われていたようで、いの一番に連絡をいただけたようです(笑)

その後我が家まできていただき資料を見せてもらいながら談笑。「これはヤバイっすね」「まさか本当に出るとは」みたいなことをずっと言っていた記憶があります。

デミオの兄弟分(今はアクセラベースになりましたが)であるCX-3にはガソリン・ディーゼル共にMT設定がありますが、それより大きい車格のCX-5、CX-8には「日本では」MT設定がありませんでした。

なお、CX-3の6MTはびっくりするほど売れていないようで、さらに売れないであろうCX-5のMTをマツダの上層部が見切っているのはなんとなく察していました。

それだけに、今回のMT設定追加は寝耳に水で、大変驚きましたね。

 

トントン拍子

そこからはあっという間に話が進みました。

まず9月後半に一度ディーラーへ行き、現在乗っているデミオの下取り価格を査定してもらい、購入予定のグレードで見積もりを出してもらって、下取りを含めたトータルの支払い価格などを確認しました。この時点ではまだ値引きなどの具体的な話まではしていません。

ちなみに、3年8ヶ月前に購入したデミオ(XD Touring FF 6MT)ですが、下取り価格が71万円

これがさらに年を跨いで2019年になると4年落ち扱いになるため、さらに買取価格が10万円前後落ちるということでした。

購入時価格200万円に対して3年落ちで71万円は安すぎるのでは?と思った方もいるかもしれませんが、私のDJデミオは3年8ヶ月の現段階で、すでに43000km走っており(年換算で約12,000km)、買取指標(ホワイトブック)の「過走行車」に当たる基準値を超えているため、がっつりと買取価格が下がっている、とのことでした。

また、MT車であることも買取価格低下の原因の一つだとか。一般的には数が少なく「稀少」な気がするMT車ですが、買い取ってもそれを買う人がいないとダメ、ということですね。

私の中で思い描いていたCX-5への乗り換えプランとしては、来年1月の初売りセールあたりで商談〜契約とし、2月生産開始、3〜4月前後の納車を考えていました。

というのも、北海道は12月〜4月は雪が積もり、また気温がほぼ常時0度以下で冬季中解けないこともあり、せっかくの新車が雪や塩カルでドロドロになってしまうこと、寒すぎて屋外で車いじりができないことなどが理由でした。買ったばかりの車にコーティングをしようにも、外が氷点下なのでコーティング剤も使えませんから。

また、新車を買って、それ以外にスタッドレスタイヤを同時に買うというのも嫌な理由の一つでした。ホイールセットの17インチでも10万は余裕で超えてきますからね。かなり手痛い出費です。

 

そして契約へ

以上の理由を営業さんに伝えたところ、でしたらそういうことで、来年の正月以降ですね、という感じで、また、まだ正式発表前で本カタログが届いていなかったため、カタログが届いたらまた連絡しますねーとその日は終わりました。

この時点で既に、自分の中ではほぼ90%以上明確に買う意思がありました。

理由としては

①2年後に出るであろう新型エンジンを乗せたアテンザを待っていても、果たしてそれにMTが設定される保証はない

②マツダの新製品はすぐに製品改良が進むため、本当に欲しいものでない限り飛びつくべきではない(現にデミオはオプションパーツや後付けパーツがどんどん標準装備になって悔しい思いをしました)

③CX-5は2017年2月にFMCしたばかりの最新型で、後3、4年は安泰。また、特別仕様車設定があるということはモデルとして成熟の域に入ったということ

④間違いなくMTのCX-5なんてCX-5全販売台数の1〜2%しか売れないだろう、いつラインナップから消えてもおかしくない。俺が買わなきゃ誰がCX-5のMTを買うんだ

と、いくつか詭弁っぽい理屈を振りかざして自分を納得させました。

 

あとは時期をどうするか、11月に発表される予定のスカイアクティブ-X搭載アクセラを見てからでもいいんじゃないかな、と。

そして先日、CX-5が正式発表となり、ディーラーにも本カタログやアクセサリーカタログが入荷したとの連絡を受け、マツダディーラーへ行ってきました。

カタログを受け取り、しばらく担当営業さんと談笑。

その後営業さんから本題。

D「ほーりーさん、やっぱり年明けの春の意思は固いですか」

私「そうですね。やはり冬に納車だと上記理由で〜」

D「じゃあスタッドレスタイヤつけるって言ったら悩みますか

私「えっ」

D「もちろん適当なタイヤじゃないです。17インチアルミホイール付きの×××(テレビCMやってる昨シーズン発売の某国内メーカー最新スタッドレス)です」

私「えっえっ」

D「どうですかね、ほーりーさんとはもう長い付き合いなのでこれくらいなら頑張れます」

私「・・・(1分長考)」

私「お願いします

というわけで契約と相成りました。ディーラーに入ってこの間わずか1時間。

前に車を買った時は、もう少し悩んだりギリギリまで価格の交渉をしたりしたはずなのですが、今回はとてもあっさりと決まりました。それだけ生活に余裕が出てきたってことですかね…?

なお、生産は11月、納車は12月末の予定となっています。

ともあれ、こうして今年中にCX-5に乗り換えることが決定しました。

 

グレード・装備

グレード

今回選択したグレードは、クリーンディーゼルエンジン搭載車中間グレードのXD PROACTIVE

最上級グレードである特別仕様車"Exclusive Mode"も気になってはいたのですが、流石に内外装・快適装備の差のために50万円を払うのは大きすぎました。

とはいえ、PROACTIVEのL pkg以上の上位グレードとの違いは、内外装の加飾や運転席以外の快適装備の違いくらいで、自動車の本質である部分や各種安全装備(i-ACTIVESENCE)については大きな違いがありませんでした。

また、今回の商品改良から10wayパワーシート(シートヒーター・ハンドルグリップヒーター付。以前はドライビングサポートパッケージというMOPだった)、パワーリフトゲートなどが、PROACTIVEに標準装備となったのも大きな変更点ですね。以前にMOP(メーカーオプション、オーダー段階での追加オプション)だったものが標準装備になることはマツダ車ではよくあることなのですが、今回の商品改良はその恩恵を多分に受けています。オプションてんこ盛りにしなくても済むのがマツダ車のいいところです。

駆動方式

駆動方式はFFを選択。AWDを選ぶといくつかの装備がグレードアップしますが(リアフォグランプやヘッドライトウォッシャー、フロントワイパーデアイサーなど)、どれも不要でした。ただし以前までAWD設定のみの装備だったヒーテッドドアミラー(凍ったサイドミラーの解氷機能)がFFにも付くようになったのが嬉しい点。むしろなんで今までAWD限定だっんですかね?

この装備を重視する理由は、北海道は真冬(特に朝の出勤時)にサイドミラーが凍結するので危ないため。面積が小さいからスクレーパでガシガシ削るわけにもいきませんから。

ちなみに今のデミオもFFです。北海道なのにFFって大丈夫なの?とよく聞かれますが、正直言って何の問題もありません。持論ですが、むしろAWDを過信して運転する方が危険だと思っています。これで豪雪地帯である札幌方面にも行きますし、スキーだろうと山だろうと特に困ったことはありません。

トランスミッション

トランスミッションはもちろん6速マニュアル。これがあるから今回CX-5を買ったんです。

2.2Lの2ステージターボ・大排気量ディーゼルのMTとか楽しいに決まってます。ものすごく楽しみです。

ただ、当たり前ですがMRCC(レーダークルーズ)は全車速追従ではなく、30km/h以上〜高速域となり、渋滞時の自動追尾などは無くなります。

また、純正のリモコンエンジンスターターなども使用できません。これについてはバイパーなどの海外製セキュリティにMTでも安全に遠隔エンジン始動ができるシステムがあったので、検討したいと考えています。

メーカーオプション

メーカーオプションはBOSE10スピーカーサウンドシステム・CD/DVDプレイヤー/地デジチューナー・360°ビューモニタ・17インチアルミホイール(ダウングレード)としました。

本来BOSEと17インチAWだけで良いのですが、BOSEをつけようとすると自動的にテレビと360°モニタがついてくるので仕方がありません。

DVD・テレビはほぼ100%見る機会はないと思いますが、万が一また先日みたいな大地震(胆振東部地震)があったら役に立つはずです。360°ビューモニタはあって困るものでもないのですが…MOPは組み合わせではなく自由に取得選択できるようにして欲しいですね。

17インチAWについては、本来PROACTIVEには19インチの切削加工アルミホイールがついていますが、最近多くなったあの黒い部分があるタイプのデザインのホイールがあまり好きではないこと、19インチはタイヤのコストパフォーマンスが悪いこと、将来の交換時に選択肢が少ないこと、乗り心地や静音性…などなどを考え、あえて17インチとしました。

下位グレード・XDとXD PROAVTIVEの外観上の唯一の違いである19インチホイールを17インチに変えてしまうと、外からはXDにしか見えなくなりますが、どうせ後から色々いじるので気にしてません(笑)

BOSEサウンドシステムは、デミオで散々オーディオを弄った者の感想として単純に「もうオーディオ弄りをしたくない」ことが第一義ですが、81,000円でスピーカーが6個から10個に増え、サブウーハーからアンプまでつくのですから大特価かと思っています。

原音再生を好むピュアオーディオ派からは蛇蝎のごとく嫌われているBOSEですが、周囲の環境音に大きく依存する自動車車内では個人的にはベストな選択肢ではないかと思っています。BOSEのノイズキャンセリングイヤホンQC30も持っていますが、「ながら聴き」をするのに最高なんですよね、BOSEの音作りって。

とまあ偉そうなことを言っていますが、そこまで音の違いがわかる高尚な耳を持っているわけでもないので、楽しく音楽を聞けるであろうBOSEに期待を込めています。

ボディカラー

ボディカラーは特別塗装色である「マシーングレープレミアムメタリック」を選択。

この色、たしか2016年のアクセラが初出だったと記憶していますが、展示車の実物をみると、まあこれがかっこいいのなんの。一発でファンになり、次のマツダ車は絶対にこの色、と心に決めていました。

ともすれば没個性とも取られてしまう「グレー」という保守的な色を、ここまで魅力的に仕上げたマツダは賞賛に値しますね。

ディーラーオプション

・フロアマット(ラグジュアリー消臭機能付き)

・ETC車載器(セットアップ含)

・ノックスドール

・17インチスタッドレスタイヤ(サービス)

と、ディーラーオプション(DOP)は必要最小限で済ませました。

フロアマットは冬納車ということでゴム製のオールウェザータイプと迷ったのですが、結局いつものカーペットタイプを選択。社外のコイルマットも良さげでしたのでこれもおいおい考えて行こうと思います。

ETCは前のものを取り外して移植できれば一番良かったのですが、なぜかディーラーではできないとのことで新規に購入(ちょっと闇を感じますね)。自分で中古品をつけても良かったのですが、これも納車が冬で寒い中作業したくないためディーラーにお任せすることに。

ノックスドールはデミオの時には選択しませんでした。それでもよく下回り洗車をしていたこともあり、3シーズン乗っても塩害は特になかったのですが、長く乗ることを考えて今回は選択しました。

17インチスタッドレスタイヤについては前述の通り。12月なので装着状態で納車される予定です。某国産メーカーのスタッドレスタイヤのインプレは納車後にでも。

また、マツダコネクト搭載車は「マツダコネクトナビplusSDカード」という、地図データが入ったメモリーカードを購入して車両に装着することで、マツコネを純正ナビとして使用できる機能があるのですが、今回こちらは購入しませんでした。

というのも、今回のCX-5/CX-8商品改良から、マツダコネクトがAndroid Auto/Apple CarPlay対応になり、対応するスマホさえ接続すれば、マツコネの画面上でGoogle Mapのナビ機能が使用できるようになったからです。

Googleへの依存度が高い私からすると、AA/CPの追加はMT設定と並んで大きな改良点でした。

現在のデミオにはナビプラスはついており、それこそ購入当初はナビ機能は使っていたものの、現在はほぼ100%スマホホルダーにスマホを置いてGoogle Mapしか使っていないため、次の車では純正ナビ機能は不要と考えました。

自動車オプションの価格相場的には5万円でナビがつくと考えれば安いほうなのですが、タダで使えるものが付くのに、使わない機能に余計にお金を払う意味もありませんからね。

値引き

未発売のマイナーチェンジ後新型車予約・比較車種なしという、マツダCX-5決め打ちの今回の経緯からして、車両本体値引きは全く期待していませんでしたし、こちらからも申し出ませんでした。

マツダ車の原価(店舗の利益)がかなりカツカツなのはよく知っていますし、デミオの購入時から付き合いのある(しかもデミオの時は結構頑張ってもらった)、今まで色々とよくして頂いてきた営業さん相手に、無理な価格交渉をするのも嫌だったので。

他の人から見れば、店にとって美味しい客と思われるかもしれませんが、私がこれで構わないと思っています。デミオを買ったのも、CX-5を買ったのも今の営業さんありきの部分もあるので。

ただ、17インチホイール付きスタッドレスタイヤ付属ということで、これが実質的なオプション値引きになっていると考えています。具体的な金額や銘柄はまだここには書けませんが、オートバックスなどの一般小売店で15万円程度のものです。

というわけで今回CX-5の値引き額はオプションからの値引きとして15万円引きということにしておきます。

年末が楽しみ!

納車まであと約2ヶ月。もう楽しみで楽しみで仕方ありません。

しかし、それは同時に今まで苦楽を共に40000km以上走ってきたデミオとの別れも意味しています。私は「車を手放すということ」に対してはあまり感傷的にはならないタイプなのですが、今回ばかりはなかなか寂しい気持ちです。

残された期間を噛み締めつつ、あと2ヶ月間、デミオと色々なところに行っておこうと思います。