家族の使用しているNexus 5(ワイモバイル用のEM01L)が、購入から一年を経過したタイミングで新たな問題を起こすようになりました。
SIMカードを挿入しているにもかかわらず、しばしば「SIMカードが挿入されていません」という表示が出て音声通話・3G/LTEのデータ通信が出来なくなるというものです。
今回はこの問題について、物理的に解決をすることにしました。
ちゃんとSIMは入っているのに
Androidにおいて、SIMカードが入って認識されている場合は、上の画像の赤枠の位置に電波を示すアンテナが表示されます(トップの画像)。
しかしSIMカードが入っていない場合・今回のような症状の場合はSIMカードのシルエットに斜線を引いたようなアイコンが表示され、通信が出来なくなります(WiFiを使用する場合はデータ通信可能)。
症状が発生するタイミングとしては割とランダムで、充電中になっている場合もあれば屋外でいつの間にかエラーが起こっていることもあるようです。
ワイモバイルに持ち込んでみた
症状が発生した場合、大抵SIMカードを挿し直す・端末を再起動することで直ることがほとんどです。
しかし、発生頻度が増えたことで不便を感じたため、ワイモバイル店舗へ持ち込んでみたのですが、店頭で症状は再現されず、「SIMカードの再発行」もしくは「端末の修理」を提案されるにとどまりました。
後者「端末の修理」の場合は、購入から一年を経過していることで実費負担となり、おそらく最新の端末が買えてしまうくらいの修理費がかかることが予想されます。
「SIMカードの再発行」は現実的な対策案ではありますが、そこに至る前にまず自分で出来る対応を行うことにしました。
SIMカードの接触不良を直す
現在のAndroid OSバージョンは最新の6.01マシュマロ。症状から考えて、ソフトウェア的な問題ではなく、SIMカードもしくは本体側の問題と推測しました。
本体側であればほとんど諦めるしかないのですが、SIMカードに問題がある、いわゆる「接触不良」であれば対症的な解決策は有ります。
SIMカードに載っている、本体との通信を行うICチップへの「接点復活剤」の塗布です。
今更説明する必要はないかもしれませんが本体右側面の穴に、付属のSIMカードリムーバか、細いものを挿すとSIMカードスロットが取り出せます。
取り出したSIMカードとSIMカードリムーバです。どちらも細かいパーツなので取り扱いには注意してください。
今回使用するのはKURE(呉工業)のコンタクトスプレー。カー用品店や大きめのホームセンターなどに900円程度で売っています。Amazonだと600〜700円と更に安いです。
スプレーを吹くと飛び散るのでキッチンペーパーなどの厚みのある紙を敷きましょう。
「Y!mobile」と書いてある面ではなく、ICチップの載っている面に噴射します。クレのコンタクトスプレーはプラスチックを侵すことはないので安心して使って大丈夫です。なお、あまり大量に吹き付ける必要はありません。
塗布後一分後くらいに残っている液を拭き取ります。あまり力を入れてこすらないように気をつけてください。キッチンペーパーなどで挟んでトントンするくらいでいいと思いますが、拭き残しはないようにしましょう。
気休めですが本体側のSIMカード差込口にエアーダスターなどを吹いておくといいかもしれませんね。
SIMカードを挿入します。問題なく電波を掴んでいることを確認してください。
当方のnexus5はこの作業を行ったことで、今のところ認識エラーは発生しなくなりました。
もし同様の問題が再発するときは同じ作業を数回行ってみて、それでも認識エラーを繰り返す場合はあきらめてSIMカードを交換するか本体を買い換えましょう...
接点復活剤の活用法
今回使った接点復活剤(コンタクトスプレー)ですが、SIMカード以外にも非常に多くの活用法があり、一家に一本あると非常に便利です。
例えばETCカードの認識エラー。カード表面のICチップに吹きかけることで認識するようになったりします。
他にはSDカードのエラーにも使えます(カード内に液体が入らないように綿棒などに付けてこすります)。
あとはテレビリモコンの渋いボタン、ゲームのコントローラー、USB端子、ライトニング端子、ファミコンのカセット、ヘッドホン端子、etc...
様々な機械・スイッチ類・端子類に使えますのでおすすめです。