デミオXD Touring FF/6MT、納車されました&感想など

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納車されました!

実際には2週間前に納車されてたのですけど、無事にデミオXD Touring納車されました。

ディープクリスタルブルーマイカ、想像以上に良い色です。晴天下では青みがかった濃紺、夜はほぼ黒系の精悍な色になり、見るときや角度によって表情が変わるのがとても素敵です。

マツダといえばソウルレッドみたいな風潮がありますが、他の色もよく車の魅力を引き出すために研究されているのがわかります。

とりあえず、2週間で500キロくらい走ったので、価格コム形式でインプレをば。

インプレッション

エクステリア

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▲この角度からみたエクステリアが一番好きかも。

細マッチョとでもいいましょうか。筋肉質なボディラインですが、見るからにムキムキって訳でもない。濃色系のボディカラーを選んだこともあり、小さく引き締まり、いますぐにでも飛び出しそうな印象を受けました。

リアは他の魂動デザインに比べてやや寂しい感じですね。ぱっと見で先代デミオとの差がわかりにくいデザインです。ただしテールランプはヘッドライトと同じような分割式なので、夜に見ればすぐに新型デミオだとわかります。

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フロントは「かっこいい」にステータスを全振りしたCX-3とは異なり、やや「かわいい」「愛らしい」ともいえるマスクになっています。

瞳のようなLEDヘッドライト、個人的には好きなデザインです。XDはフロントグリルにソウルレッドのガーニッシュ、フォグランプのベゼルがピアノブラック塗装など、所有欲を満たす装備が多いのもいいですね(ディーラーさんの話だと、一目でディーゼルだとわかるのが嫌だからボディ同色のガーニッシュを装着する人もいるのだとか)。

 

インテリア

インテリアに関しては、試乗時に乗り込んだ瞬間に「あ、この車欲しい」と思えるほど良い印象だったので特に重視している項目でしたが、実際に納車されて走ってみても、上質なのにドライバー目線でのユーティリティーを考えられて作られていると感じました。

収納は確かに他の同クラス車に比べて少ないですが、私は車の中にいろいろと物をおくほうではないので特に気になりませんでした。強いて言えばドリンク置きがもうすこしドライバーの目につくところにあるといいなあ、くらい。

また、CD/DVD・フルセグのメーカーオプションは装着しなかったので、コンソール中央のスペースが広くなりiPhone6 Plusでも充電しながら悠々と置けるのは嬉しい誤算でした。

いろいろと不評なマツダコネクトですが、ナビを含めて特に不満はありませんでした。

ナビとアクティブ・ドライビング・ディスプレイの連携(ナビゲーション時、交差点の右左折、直進と車線案内、残り距離を表示)はいちいち目線を移動しないですむのでとても気に入っている機能ですし、案内のレベルも標準的だと思います。

なにより嬉しかったのは、マツコネの動作がとてもサクサクだったということですね。

代車で乗っていたデモ車の新型フレアにもイクリプスの新型ナビがついていたのですが、タッチしてから画面が動くまでもっさりしすぎていてBluetoothをペアリングするのも一苦労だったので、このコマンダーコントロールによるサクサク操作は一度使うと手放せないです。

文句があるとすれば、10回に1回くらいBluetoothのペアリングが不明なエラーとやらで失敗することと、ナビゲーション画面中に再生中の曲名・歌手名などを出して欲しいことですね。これらについてはバージョンアップで改善されることを期待します。

 

エンジン性能

ディーゼル×MT、とても楽しいです。低回転からトルクフルなので5速でもクラッチ操作のみで発進できるくらいでした(真似しないでください)。

1500rpmくらいになるとシフトアップをするようにインジケーターが出るのですが、そこで変速すればリッター20〜30キロは余裕で達成する低燃費車に、無視して3000rpmまで引っ張ればシートに身体が張り付くような加速感を味わえます。街乗りでも遠乗りでもシチュエーションによって乗り方を自分自身で選べるので、車を操っている気分になり、飽きがこない乗り味です。

坂道なんかも全く気にせずグイグイ登っていくので、MTが苦手だったり興味がない人こそ此の車をMTで買っていただきたいです。

マツダももっとMTを推していったらいいと思うんですけどねえ。そりゃあ前段ロックアップ機構のATもいいと思いますけど、せっかくほとんどの車種・グレードにMT載せてるんだから。

走行性能・乗り心地

ちょっとフロントヘビーというか、旋回時の重さを感じます。ただしその分どっしりとしていて直進安定性は高いです。

車内静粛性も良い部類だと思います。ロードノイズも気にならないし、エンジン音も車内まで聞こえてきません(外に出るとディーゼルエンジンだとわかるレベル)。

気になった点として、前方見切りが悪いのがマイナスポイント。ボンネットが全然見えません。Aピラーとサイドミラーの絶妙な配置で横の視界が良いのに比べて、ここはどうにかならなかったのかなーという印象。

燃費

 

街乗りで15〜20km/l、郊外の道路で25〜35km/l、高速道路100km維持で18〜20km/lといったところでしょうか。高速道路については6速で100kmを維持しようとするとわりかし燃費が悪化します。93、4kmで走るとかなり良くなるんですけどね。

なんにせよ使用燃料は軽油ですから、燃料計が1/4を切ってから満タン給油しても3000円行かないので非常に経済的です。

価格

同クラスのコンパクトカーと比較すると割高な印象ですが、装備の面で見れば、それを補って余りある高い水準で完成されていると思います。私は高いとは感じませんでした。

総評

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コンパクトカーといえば、どうしても上位のセダンやワゴン車に比べてインテリアやエクステリアが軽視され、安く燃費よくを標榜して発展してきたような車格であったと思います。

デミオはそのコンパクトカーに対する自動車メーカの見方を、全くもって変えてしまったと言えます。クラスレスなインテリア、充実した快適装備・安全装備、高トルクと低燃費の両立...

他社もこれに追随する流れになっていくのは間違い無いでしょう。

コンパクトカーのエポックメイキング的な車に乗れたこと、間違いのない選択だったと思います。