鈴鹿スカイラインが大崩落していた件

鈴鹿山脈を超えて下道で滋賀県側へ行くには、主に4つの道路がある。
南から紹介していくと、
一つ目が国道1号(東海道)を使って亀山方面から抜けていく道。下道の中では最も標高の低い鈴鹿峠を越えるため峠越えは比較的楽だし、
主要道であることから最も整備が進んでいる(片側2車線)。
多少カーブがきついところもいくつかはあるが、全線一般道並みの速度で流れているし、街道沿いも峠の一方通行部分を除けばよく栄えている
ただ鈴鹿・四日市からだとやや遠い印象を受ける。

二つ目は鈴鹿スカイライン(国道477号線)。開通時は有料道路だったが、10年ほど前に無料開放された。
菰野町・湯の山温泉がすぐそばであること、鈴鹿・四日市方面からのアクセスが良いことなどから土日祝日はかなり混雑する。
私もツーリングや用事などで滋賀に行くときにはほとんどこの道を使っていた。いた、と過去形なのはあとで説明するとして…
三つ目は石榑峠(国道421号線)を使って東近江市へ抜ける峠道。ここは以前紹介したように、所謂「酷道」で、
正直言って通行はオススメできない。そのくらいひどい道だ。そのうちトンネルが開通して交通の便もよくなりそうだが、
それもいつになるかわからないのが現状。


 



四つ目は鞍掛峠(国道306号線)を通り彦根市へ出る道。倉掛峠の滋賀県側は急峻な岩肌が出ていて、その間を縫うように下っていく。
見通しはよいが、どの車も大変ゆっくり下っていくのであまり速度は出せない。
11月10日現在、鈴鹿スカイラインと石榑峠が上下線ともに通行止め。これは8月末の岡崎豪雨での大雨の影響で、今日まで規制が続いている。
私がこれを知ったのは、10月に琵琶湖一周ツーリングに行ったとき、鈴鹿スカイラインを通ろうとして通行止めになっていて、
仕方が無いので北上、石榑峠を通ろうと思ったのだがここも同じく通れず、泣く泣く306号線を通って彦根から一周をはじめたからだ。
実際問題、雨で通行止め、といったってたいした被害ではないだろう、来年の冬季解除(3月ころ)までには復旧するだろう、なんて高をくくっていたのだが、
御在所山あたりをホームグラウンドにされている登山者の方のブログにあった現状を見て息を呑んでしまった。
御在所岳周辺登山道の状況 (20.9.7現在)
豪雨の爪痕深い御在所岳〜その2
(写真多数あり)




見慣れた道路は陥没し、道路上には土砂が大量に流れているという、すさまじい光景。
これは9月に撮られたものらしいので、現在ではまだマシになっているかもしれないが、
写真を見る限りでは道路の復旧にはまだまだ時間がかかりそうな印象を受けた。

私の知る限り、地元の報道でもまったく触れられていなかったため(ほぼ岡崎市の被害状況のみ)、
この現状はほとんどの人が知らずにいるのではないだろうか。
こちらは人的被害はないにせよ、かなり問題のある状況だと思うのだが、なぜ報道されなかったのか…
個人的な願望も含め、いち早く復旧されることを望みます。