PENTAX K-1がアップグレードサービスでK-1 Mark IIになりました

K-1 markii top

1世代前の一眼レフカメラのメイン基盤を丸ごと交換して、新しいモデルと同等にする。

そんな前代未聞のサービスが発表されたのが、PENTAX K-1 Mark IIが発売される直前の2018年2月のことでした。

そのサービス発表から早7ヶ月。ようやく私のPENTAX K-1もK-1 Mark IIへ進化しましたので、アップグレードサービスの仔細などを書き記しておこうと思います。

続きを読む

K-1で使える超広角単焦点レンズ、Irix 15mm F2.4 Firefly for PENTAX レビュー

irix 15mm トップ

諸君、私は単焦点レンズが好きです。

どれだけ好きかというと、現在手持ちのレンズのうち、7割が単焦点レンズなくらい。

ただ、フルサイズのPENTAX・Kマウントには、超広角単焦点レンズのラインナップが無いのが悩みでした。

私の愛するSIGMAはもはやPENTAXを見限ったのか、APS-C用ですらKマウント用のレンズを発売してくれないし(むしろ新ラインナップへの移行でPENTAX用がどんどん消えていく始末)、PENTAX純正のフルサイズ用超広角レンズは超広角ズームのD FA 15-30mmしか無い(しかも25万円)…ってところに、スイスの新興レンズメーカーが割と安価なMF超広角単焦点レンズを発売する、しかもCanon EFマウント・Nikon Fマウントに加えてなぜかPENTAX Kマウントがある!ということで、これはもう購入するしかない、ということで、Irix 15mm F2.4 Fireflyを個人輸入してみました。

続きを読む

Peak Designの新型ストラップ「Slide V3」と新型マウント「Capture V3」を購入しました

Peak Designトップ

数年前に購入し、今日まで便利に使ってきた、Carry Speed社の速射ストラップ(レビュー記事は下のリンクから)

色々な場面で重宝し、徹底的に使い込んだせいもあり、流石にボロボロになってきたこと、システム重量にやや不満があることから、買い替えを考えていました。

そんな折、デザイン性と機能性を両立したアメリカのカメラアクセサリメーカー「Peak Design(ピークデザイン)」が、製品ラインナップを刷新するという噂が。

もともとピークデザインのカメラ用メッセンジャーバッグを使っていたこともあり、ここいらでシステムをピークデザインに統一してしまうのも悪くないかな、ということで、ストラップとマウントシステムを、それぞれ発売されたばかりの新製品「Peak Design Slide SL-BK-3」と、「Peak Design Capture Camera Clip CP-BK-3」の2製品に更新することにしました。

続きを読む

SIGMAのレンズをPENTAX K-1に付けると傷がついたので修理に出しました

k-1+ARTレンズ トップ

PENTAX K-1を発売日に入手した私ですが、Kマウント・フルサイズ用のレンズはそれよりも先に購入し準備していました。

そして発売後すぐにSIGMAからアナウンスがあり、K-1に同社のレンズを付けるとマウント部が干渉しボディに傷がついてしまう*1とのこと。しかし発売日にK-1を手に入れ、予め購入していたレンズをほとんど付けっぱなしのまま写真を撮りまくっていた私は、まったく気づきませんでした。

レンズのマウント交換自体は6月から受け付けが始まっていましたが、ボディに傷がついてしまった場合は同時に修理をすることになり、後日アナウンスされることになっていました。

その後マウント部部品の不足などで一時中断しながらも、先日7月25日からボディを含めた修理受付が再開しましたのでSIGMAに送付することと相成りました。

続きを読む

待ちに待ったPENTAXのフルサイズ機「K-1」予約しました!

k-1 正面

全世界70億のペンタックスユーザーの皆さん、待ちわびていた日がようやく来ました!

ペンタックス初の35mmフルサイズセンサー搭載のデジタル一眼レフが4月28日に発売予定です。

ペンタックス上級機特有の「機能全部盛り」に加えて、革新的な機構が数多く組み込まれており、予想していたものよりもずっと高いレベルで発表されましたね。

価格もフラッグシップ機ながらも実売25万円前後と、頑張っているように感じます。

購入キャンペーンも魅力的で、これは初動でかなりの台数が出るのではないでしょうか?私も早速予約しました!

というわけで、以前私が書いた予想記事の正解発表、購入店舗、購入キャンペーン詳細などを記載していきます。

続きを読む

SIRUI K-20Xアルカスイス互換雲台とCARRY SPEEDストラップで三脚撮影を更に便利に!

K-20X CARRY SPEEDシステム

以前購入した速射ストラップ「CARRY SPEED PRIME FS-SLIM MARK III」、相変わらず愛用しています。

ただ一つ、三脚座にマウントプレートを取り付けるタイプのストラップの問題点として、「クイックシュータイプの雲台への取り付けが面倒」がありました。

このCARRY SPEEDの場合も、普段はストラップの脱着も楽なのですが、いざベルボンの3way雲台を使用しようと思うとヘックスレンチでマウントプレートを取り外し、ベルボンのクイックシューを取り付けるというかなり時間の掛かる2手間があり、ボトルネックになっていました。

そこで今回、CARRY SPEEDのマウントプレートがアルカスイスタイプであることから、SIRUIのアルカスイス互換自由雲台「K-20X」を購入し、CARRY SPEEDの撮影システムを構築したのでレビューします。

続きを読む

超便利な速射ストラップ「Carry Speed PRIME FS-SLIM MARK III」レビュー

f:id:holy-jolly:20151218165244j:plain

BLACKRAPIDから買い替えた理由

今回は今まで使っていた、BLACKRAPID カーブ RS-7 速写ストラップからの買い替えになります。

ブラックラピッドを使っていて不満だった点として、

・三脚ネジを占領し、クイックシューの脱着が面倒

・他の三脚ネジを使う製品との互換性がない

・サルカンがカメラ本体にぶつかることで、傷がつく

・出っ張りが邪魔で、テーブルなどに普通に置けない

などがありました。特に私は三脚を使ってよく星景撮影などをすることが多いので、そのたびにストラップを外して、クイックシューを取り付けて...という作業が非常に煩わしかったのです。

そこで今回、以前から狙っていたCARRY SPEED社製のストラップへの買い替えを行いました。

続きを読む

PENTAXで使えるAPS-Cの最広角レンズ「SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM」を買いました

f:id:holy-jolly:20151209203621j:plain

買いましたと書いていますが、実際は数カ月前にすでに購入しています。旅行など他の記事ではかなりの頻度で使っています。

ヨドバシカメラの実写レビューサイト「PHOTO YODOBASHI」で本製品の圧倒的なパースペクティブを目にしてから、絶対に欲しかったこのレンズ。

しかし購入にあたっては、最後の最後まで同社「SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM」と迷いました。

10-20mmはなんといっても広角ズームでは類を見ない広角端から望遠端までF値通し。

ネット上の掲示板などを見ても、広角ズームを買うにあたってどちらにしようか迷っている意見も多かったです。

ただし、望遠レンズならば2mmの違いでは全くわからない差ですが、広角になると2mmの差でも大きく写真の印象が異なるのも事実です。

その2mmをとるのか、レンズの明るさをとるのか、死ぬほど悩んで私は2mmを選び、「SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM」を買いました。以下使用感など。

続きを読む

PENTAX フルサイズ機のティザーサイトが更新、発売決定!高まってきた

f:id:holy-jolly:20151202175004p:plain

9月に公開されて以来、ずーっと次世代機の一部分を、ちょっとずつ角度を変えたり光の当たる位置を替えたりしながら公開していたペンタックス・フルサイズ機(フルフレーム機)のティザーサイトがようやく更新されましたね。なんといってもそれまでは、サイトでできることと言ったら英語と日本語の切り替えボタンを押せるだけ。ただし切り替える英語も日本語も存在しないので存在価値がわからんという感じだっただけにやっとか!といった気持ちでいっぱいです。

続きを読む

【廃墟・炭砿遺産】赤平市の旧住友赤平炭礦立坑に行ってきた

f:id:holy-jolly:20151124172912j:plain

石炭の時代、沸いた北海道の鉱業

北海道は、明治期の国策として、殖産興業の名の下、各所で炭砿開発が行われました。

石炭は当時の重要なエネルギー源であり、「黒いダイヤ」などと呼ばれて、北海道・九州を中心に全国各地に800箇所以上の炭砿が開かれ、それら炭砿を中心に産業都市が発展していきました。

炭砿を中心に鉱員が集まり、暮らすための集合住宅が出来、病院・学校などのインフラが整備され、映画館や風俗産業といった娯楽も発展していきました(軍艦島{端島}はそれの典型ですね)。

さらに掘り出した石炭を大都市に運ぶために鉄道が整備され、それはまた同時に、その都市の住民の足となったのです。

北海道では釧路市(釧路炭田)、夕張市(石狩炭田)といった2大炭砿に加え、夕張市北方の歌志内市、美唄市、芦別市、赤平市などが大きく発展しました。

第2次世界対戦の終了とともに石炭の消費量は落ち込みます。戦後復興が進み、産業の回復とともに再度エネルギー需要が高まりつつあったところに、より便利かつ効率のよい石油に取って代わられます(所謂エネルギー革命)。さらに国内の石炭も、海外から輸入される安価なものに対抗できなくなり、石炭産業は大きく衰退、炭砿を持つ街も人が離れて行きました。

夕張市は全盛期の1960年には12万人弱の人口を抱える当時としては大都市ではありましたが、その後住民が離れてゆき、現在は1万人を割り込んでおり、市政すらままならない状態にあるのはご存知の通りです。

今回訪れた赤平市も6万人居た人口は1万人強まで減少しています。

ただ、石炭産業がこういった地方都市の衰退現象の原因であるのは間違いないですが、かといってそれらの遺構を負の遺産のように扱う風潮には疑問を感じます。

少なくとも日本の近代化と戦災復興を支えた産業であるのは間違いないのですから。

今年7月に、九州を中心とした炭砿、鉄鋼業、造船業の産業遺産が世界遺産に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として登録されました。長崎の端島も含まれています。

北海道の炭砿は、かつては石炭王国として世界的にも有名でした。原発の未稼働が続いている今だからこそ、稼働遺産として北海道の炭砿遺産を残していくべきではないでしょうか。

と、前置きが非常に長くなったところで、先日所用で旭川市に行ったのですが、その帰りに赤平市と歌志内市に寄って炭砿遺産を見学してきましたので写真と解説。

続きを読む